FC2ブログ

映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-1755  チョコレートドーナツ  

  1. 2019/09/02(月) 23:30:00_
  2. その他の外国人監督作品 た行
  3. _ comment:3
ANY DAY NOW  (チョコレートドーナツ)  2012年・アメリカ



チョコレートドーナツ




 
.


2019年9月2日(月)  スターチャンネル

監督  トラヴィス・ファイン
出演  アラン・カミング  ギャレット・ディラハント

感想
涙・・・夜に見たので眠れなくなって、困りました。

「実話を元にしている」となっているけど、多くは創造の産物かもしれません。

それでも、1979年頃、私もそういう人たちのことは「ホモ」と呼んで
詳しいことは知らなくても、気持ち悪がっていましたし、
差別だなんて考えたこともないくらい、世の中全員
「普通ではない人たち、勝手にしてもいいけど、関わりたくない」って感じでしたね。

そしてダウン症のお子様についても、当時の私はただただ
遠くから見て「可哀想に」としか思わなかったけど
ひどいことをいう人は「親の因果が子に祟ったんだ」とか
そういうことを普通に言っていた時代でした。

その時代を知っているので、紛れもなく、当事者の一人として
この映画で断罪されたように辛くもなりました。

もちろん、今現在は、同性愛者の方のことも、ダウン症の方のことも
当時とは全然違う世間一般の理解度と、
理解することによるいつくしむ気持ちを持つことで、
多少なりとも、生きやすくなっているのではないかなあ?と思えます。

さて、「母親には世界中の裁判所が勝てない」
それも今現在は違うのでしょう。

この映画を見た日、今年何回目かの、またと言える、
母親の男による4歳児の殺人事件の報道があり、
(虐待というレベルではない、21歳は自分が子供)
朝から晩まで何回聞いた事でしょうか?



以下、内容に触れていますので、お気を付けください。



今現在は母親でもダメな場合があると分っているでしょうけど、
ともかくも、この映画の中では、ホモに育てさせてたまるかという
白人男(判事と、検事局の元上司と、公選弁護人)のプライドだけで、
母親の刑をほぼ取り下げさせて、取引として行われた、
本人不在の裁判で、控訴審で、あの子は、殺されたわけです。

最後の二人の対照的なやり方の、
手紙と、その歌声・・・
映画としては素晴らしくまとまっていて、
ラストシーンは、もう目に焼き付いてどうにもならなくなりました。

役者はあの子を含めて3人とも素晴らしかったし、
助演の皆さんもお上手でした。

役柄として、大人二人のラブラブが可愛かった。
(あの子は俳優を目指しているのかな? 頑張って欲しいです。)

何と言っても特殊学級の先生ですよね、彼女の言うことが一番正しく
彼女が案じたとおりに、たった一人の向こう側の人間に知られたら破滅と・・・。

一審の判事さんは、正しかったと自分に言い聞かせて生きるような気がしますね。
みな他人事だもの、でもね、女性というまだマイノリティに近い存在だった貴女が
違う判断をしてくれれば、白人男にわたらなかったのにね、と思うと、罪が深い。

白人男のバカさ加減は、次に見た映画のころ(南北戦争時代)から
全然変わっていなかったんだね。


この映画を見終わってごちゃごちゃの心の中、
真っ先に「プレシャス」を思い出しました。



ルディが語らなかった自分が偏見にさらされていたであろう時代を
知的障害と同性愛と種類が違っても、マルコの中に
あの頃の自分を見たんだろうな、って、あの少しずつ流した涙に感じました。

自分も、映画の中に、やっぱり、色んな時期の自分を見るんだろうなって
そんな簡単なことさえ、今まではっきりと分っていなかった・・・。


ただ、この映画は、あまりにもあのラストシーンが
印象的過ぎて、「☆」にはできませんでした。






この映画の結末

控訴審で、母親を仮釈放させてマルコを返すという事になり、
彼らは負けた。

麻薬をして男と遊ぼうとする母親がマルコを廊下に出し、
マルコは「自分のお家」を探して歩いてゆく・・・。

数日後、裁判関係者と元上司に手紙が届く、
「マルコが3日間自分の家を探して歩き回り死んだ」という新聞記事と共に。

「あなた方はマルコを知らないでしょう、
彼はチョコレートドーナツが好きで、デイスコダンスが上手で、
ハッピーエンドの物語が好きな、周りを明るくする素晴らしい子供でした」と。

ルデイは歌う、愛する人と引きはがされた悲しみを・・・。

ラストシーンは、マルコがゆっくりと歩いてゆく後ろ姿。





<<5-1756  ニュートン・ナイト  自由の旗をかかげた男 | BLOG TOP | 5-1754  ボブ&キャロル&テッド&アリス>>

comment

3年とちょっと前に

  1. 2019/09/09(月) 08:13:17 |
  2. URL |
  3. 宵乃
  4. [ 編集 ]
見ましたね~。その頃の一言感想はブログに残ってませんが、私もラストが引っかかって単独記事にしなかったようです。

どこまで事実か調べたら、自閉症らしき少年と仲良しなゲイの青年を見て、もし彼が少年を養子にしようとしたらどんな苦難が待ち構えているだろうか?と想像して書いた脚本だったとわかり、訴えかけるにしてももっと別なラストがあったんじゃないかなぁと。
そもそも、あいつらがあの手紙を読むか?というのもありますし。

色々と考えさせられるし感動もあったんですけどね~。

Re: 3年とちょっと前に

  1. 2019/09/09(月) 17:28:58 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
宵乃さん、こんにちは☆
コメントを有難うございます☆

> 見ましたね~。その頃の一言感想はブログに残ってませんが、私もラストが引っかかって単独記事にしなかったようです。

そうでしたか、今回は鑑賞されなっかったのですね?

> どこまで事実か調べたら、自閉症らしき少年と仲良しなゲイの青年を見て、もし彼が少年を養子にしようとしたらどんな苦難が待ち構えているだろうか?と想像して書いた脚本だったとわかり、訴えかけるにしてももっと別なラストがあったんじゃないかなぁと。

そうですね・・・ただまあ、40年前のリアルな感じがあったので
多分、私と同じかそれ以上の世代の人が書いたんだと思いますので
全くの想像の産物というよりは、その時ならそうなったであろう感が強かったです。

> そもそも、あいつらがあの手紙を読むか?というのもありますし。

そう思われますか?
私は何となく(今現在ではないので)
けっこうゆるい時代なので、読んでいたような気がしました。

> 色々と考えさせられるし感動もあったんですけどね~。

はい、ちょっと考えさせられすぎました。
「プレシャス」と同じくらいでした・・・。

多分、宵乃さんが、私と同世代だったら、
同じように感じていただけた部分もあったかもしれませんね・・・。

ところで、今朝の台風の強風で被害はありませんでしたか?
何もなければ良いなあと、お祈りする気持ちでニュースを見ていました。
きっと大丈夫でしたね?


.

管理人のみ閲覧できます

  1. 2019/09/10(火) 08:23:25 |
  2. |
  3. [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
 
 管理者にだけ表示を許可する
 


このブログ内の検索フォームです

私のプロフィールです 

miri

Author:miri
古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

カテゴリです❀

1975年からの記録(記事追加中です)

ネタばれについての、お知らせです。

感想文の中で映画の内容について深く触れている場合は、必ず大きな色文字でお知らせしています。 また、感想文の途中の一部分のみのネタばれの場合は、白抜きの隠し文字(反転で読めます)にしてあります。 ただ、申し訳ありませんがその白隠し文字は携帯(スマホ)では見えてしまいます(ペコリ)。 最後に、2008年以前の文章については、配慮はしてありません(ペコリ)。

« 2019 10  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -