映画鑑賞の記録

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２０１８年５月１８日（金）　　Amazonビデオ

監督　　小津安二郎
主演　　池部良　　淡路恵子

感想
長かったけど、見て良かった☆
「東京暮色」の前年の作品だけど
こちらを後に見て良かったように思います☆

新しくＢＤになる作品だけどそのパッケージ画像はダメだから
こちらにしました。

もちろん岸恵子の方が今も生きていて活躍しているんだけど
この映画では下手くそだし、淡路恵子の映画だから
いくら汚いお婆さんになって死んでしまっていても、この映画ではヒロインなんだから。

「東京暮色」は有馬稲子で大正解だったんだけど
この作品の金魚と似ている役柄で、
あんな風に男性が数人いるアパートに女の子１人で行くだろうか？
私が古いのかもしれないけど、いくら職場とかいろんな場所で親しくなったからって
ちょっとねえ？？？

まぁ昭和３０年代にはそういう事平気な女性がもう居たという事で
それはそれで仕方ないんだけど

この映画での池部良さんの役柄は災難で、
もちろんひょいひょい誘いに乗るのもダメなんだけど
あんなに胸の開いた服を着てしなだれかかられて・・・
その時に女房の顔が浮かばないのはダメなんだけどね・・・

坊やが亡くなって、あんな風になってしまって、可哀想だね。
まだ子供も授からないとは限らない年代なのにね・・・。
また、子供に先立たれた人への監督の目線は暖かくも冷たくもなく、「冷徹」で
小津さんは子供がいなかったからなあと、納得しました。
どんなに名匠でも、ウイークポイントはあるはず。

美しいと思えるグレイ色の青空や、いつもながらに見たことないはずなのに
懐かしい感じのするすべてが、良かったです。

この前の映画では雀荘のおやじだったのが取締役でね・（笑）。
笠智衆さんはじめ、この後の映画のあの４人くらいのメンバーが
そろそろ固まってきた頃かな？

浦辺さんも多少若くて
黄門様もきっちり出て
そのへん簡単にしなかったからこそ、１４０分になっちゃったんだよね
このあとの名作群は短くできてホッとします（笑）。

一番びっくりしたのがヒロインの弟、どこかで見たなあ？と思ったら
あの映画の悪い大学生でした！
俳優人生短かったみたいですね？
何故かなあ？
（調べたら、２０１１年に７８歳で死去、
　７０年代まで俳優していたみたいだけど詳しい事は分からず）

あと、ヒロインの親友の方の感じや住まいや
あとの映画に続くよね・・・
東京駅の前のビルの会社員かあ・・・

感想がバラバラっとなるけど、
岸恵子の役柄が最後に握手したのは図々しくて許せない。

最後に夫婦で東京行きの列車を窓から見送るのが象徴的、
きっと子供が授かっても授からなくても、添い遂げると信じたい。





今年から、映画の結末を書きます。
白文字反転で読めます。
（携帯・スマホでは、白文字にならず読めますので、お気を付けください）

「早春　１９５６年版」の結末

主人公は、転勤を受け入れ、田舎に行く。
その岡山に行く前に、前の上司である笠智衆の役柄に会いに琵琶湖畔に行く。

金魚は皆と一緒のお別れ会で握手する。
妻は数日遅れで来る。
来ると思ってなかったから驚く主人公。

その時汽笛が鳴り、東京行きの汽車を窓から二人で見送る。
汽車の遠景（空や田畑なども見える）で終わりマーク。