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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-1401  この首一万石

  1. 2018/02/15(木) 23:00:00_
  2. その他の日本人監督作品
  3. _ comment:2
この首一万石  1963年・日本



この首一万石 DVD




 
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2018年2月15日(木)  BS3

監督  伊藤大輔
主演  大川橋蔵

感想
久しぶりに、見終わって、どうしたら良いのか分からなくなって
その辺をウロウロ歩き回りました。
怖かった。

中盤までは、もしかしたらコメディ?と思うような描写も多く、
それでも江戸時代の上下関係のいろんなエグイところもあったけど
まぁ普通並みで、見ていられないことはなかったから。



以下、内容に触れていますので、お気を付けください。



それまでのエグさは、
例えば武士でなければ嫁にやらないという言葉、
人足が地下を掘って働く大変さ、
ピンハネの事実、
同じ旅程なのに酒の付く付かない、
槍の真偽・藩の大小、
などでした。

それで、江戸の彼女と似た(同じ女優が演じた)遊女でなければ
遊びに行かなかった事は、
身持ちの堅い主人公に対しての落とし穴で、良い脚本だったんだけど
あの槍を置いたまま遊びに行ったのはまずかったよね。。。

それにしても、誰でも死にたくないというのは当たり前なんだろうけど、
まさかの成り行きで、
本人が弱い人間ならマシだったんだけど、強くて・・・。

そういうわけで、人足の親玉のコロッと変わるところや
首を要求した相手方の偉いさんの「本気にされたら困る・ガッハッハ」や
結局全滅したその藩の顛末や
代官も責任問題あるしね、銃まで使って
それら全部、飲み込んで、

あのラストシーンの富士山は、日本という国を
当時の身分や社会そのものをあらわしているようで、すごかったです。

大川さんって、銭形平次、ってイメージだったので
恐ろしい死に様、
チエミさんって、健さん妻、歌手、のイメージだったので
可哀想な亡くなり方で、

初めてだけど、うまくて、恐ろしい監督さんだと思いました。





今年から、ロッカリアさんのお知恵を拝借して、映画の結末を書きます。
白文字反転で読めます。
(携帯・スマホでは、白文字にならず読めますので、お気を付けください)

「この首一万石」の結末

主人公は武士にしてもらって有頂天の中、死んでくれと言われ仰天。
殺されそうになるが、逃げて、逃げて、返り討ちにして、全員仕留めた。

だが、遊女は銃で撃たれ、
自分もとうとう屋根の上で、恐ろしい形相で、銃に殺される。

ラストシーンは、その後を映さず、富士山をバックに、大名行列。
どこの大名かは不明。










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comment

  1. 2018/09/21(金) 23:22:00 |
  2. URL |
  3. ポール・ブリッツ
  4. [ 編集 ]
この映画のいちばん恐ろしいところは、「主導権を握っている側は、相手のメンツさえつぶれたら穏便に済ましてやろう」と考えているにもかかわらず、握られている側は「何があっても頭を下げることだけはしてなるか!」という態度である、ということを描き切っていることでしょうね。

まず、最初の大藩の対応が「本陣を譲ってくれれば穏便に済まそう」(自分が頭を下げる立場に来るなどできぬ)

次が小藩側の「譲ってくれと頭を下げてくれれば穏便に済まそう」(自分が頭を下げる立場に来るなどできぬ)

そして大藩側の「金を払うから穏便に譲っていただきたい」(自分が頭を下げる立場に来ることなどできぬ)

なうえ、権八が槍を置き忘れてからも、

大藩側「頭を下げて受取に来たら穏便に済まそう」(自分が頭を下げる立場に来ることなどできぬ)

小藩側「頭を下げるわけにはいかんから首を作ろう」(自分が頭を下げる立場に来ることなどできぬ)

という、「おい、どっかで頭を下げてれば何も起こらない話じゃないか!」レベルのことなんですよね、裏にあるのは。

そこに、日本人が江戸時代から明治を経て敗戦を経て昭和38年に至ってもまったく変わらない「頭を下げるくらいなら下郎の首をくれてやる」というどうしようもない精神を、伊藤監督は腹立たしくて許せなかったんだと思います。

そして、戦後70年以上たつのに、日本人はまったく変わっていないのです。たとえば今ホットなあの問題でも、ひとつ頭を下げて「日本は本当に悪いことをしました」といえばすむことを、政府自民党はあれだけ総理大臣を送っていながら、総理としては結党以来まったくしていませんし、むしろ「頭を下げる代わりに金で解決できませんか」という対応ばかりで、そのために日本はこの問題では東アジア全体から孤立しまくってます。伊藤監督がこの映画とって55年経つというのにですよ! 日本人の変わらなさにはもうわたし、なんといったらいいのかわかりません。

傾向映画を見たときはだいたいそうですが、モヤモヤが止まらないであります。いつまで変わらないでいられるんでしょうね日本と日本人……。

映画はそういう映画でしたね。

  1. 2018/09/22(土) 09:13:16 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
映画については書かれているとおりだと思うんですが
下の部分が私にはピンと来なくて。

伊藤監督はそう思われたと思いますが
日本は少しは変わったと思います。
最近は何でもアップして謝らせるし、これからも変わってゆくのではないでしょうか?

政治の話はあまりしたくありませんので
悪しからずお願いします。


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古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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