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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


(1-378)  復讐するは我にあり  (2回目)

  1. 2010/07/01(木) 23:00:00_
  2. 今村昌平
  3. _ comment:0
再見  復讐するは我にあり  1979年・日本



復讐




 
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2010年7月1日(木)  レンタルDVD

監督  今村昌平
主演  緒方拳  (榎津巌役)

感想
凄い映画でして、初見時とは全く違う受け止め方をしました。

よく見てみたら、この作品は140分あるのに、初見時は普通のロードショー枠、
カットがヒドイというレベルではなく、
きっと「別の作品」を見てしまったのだ、と言いきっても良いくらいだと思います。
(その後毛嫌いして再見しなかったので、かなりゆがんだ鑑賞しかしていないと思います)

あぁ、なんという恥ずかしい初見時の感想文!
もう穴があったら入りたい!
全然「映画」を見ていなくて、上っ面の「恐い話」だけをボーっと見ていたのでしょう。

私が一番驚いたのは、一番イヤだと思っていたシーンの意味が正反対だったこと・・・
息子の嫁の方が、義父を慕っていて、ハッキリと言えば「迫った」という感じでした。
昔は、義父の方が、息子の嫁におぞましい事をしたのだ、と、思い込んでしまっていました。
一体どうしてこんな勘違いが生じたのか?
多分「おとこなんか~!」みたいな事を考えていた時期に鑑賞したからだと思います。

この映画は、私から見たら、異端カトリックのある一家の崩壊、という話です。
まともなカトリック信者なのかもしれないけれども、戦争というモノの影もあるけれども、
巌の人間性が育たなかったのは、そういう“個性”であって、
異端カトリックの家庭に育つ人がみなそうではないのですが・・・。

ただあの両親、特に父親は、言葉だけ、上っ面だけ、カトリック信者として、
家庭を自分を、世間様に良く見られるよう取り繕って、
そういう態度が、他の家庭よりも強く、そしてそれを受け止める妻(巌の母親)・息子それぞれの個性が、
さらに、それをゆがんで受け止めてしまったのではないでしょうか?

そして映画としては、たしかに作品賞をもらえるような映画でした。
人間の表情、中心からずれたところにいる人間の顔・顔・顔・・・
巌の前に現れる、信じてしまうバカな人間たち、そしてお金、包丁。

役者が凄いよね~!
三国さんがお元気で、良かったけど、緒方さんは早くに他界されて、残念です。
お二人の対決場面は、結局は、あんたが俺をこうした、と言いたかったのだと思いました。
愛してほしかった、愛したつもりだった・・・と。

清川さんが恐いです。
殺したくて殺してスッとしたのなら、それは良い殺人ではないだろうか?とさえ思いました。
小川さんも一番良かった頃ですネ。
それぞれの男性に対する表情等が上手。

加藤嘉さんが懐かしい、死に方がお上手。
殺された人たちが、それぞれよく死に方を勉強した感じ。

殺すのも大変で、返り血で真っ赤か。
力いっぱい殺しても、人間はなかなか死なないからね・・・。
白川さんは良い感じでした。
殺されなかったには意味があって、可愛い女性な感じでした。
菅井さんはそのまんまって感じで。
ミヤコ蝶々さんは、息子に甘いダメな母親を、夫と息子の嫁への憎悪を、よくあらわしていました。

さて、倍賞さん、丁度良い年齢で、可愛らしさや、段々変ってゆくこころの感じが良く出ていました。
肌を見せた女性は一人ではないけど、
監督と三国さんが素晴らしかったから、あそこまで演じきれたのだと思いました。
ショーケンの彼女でしたよね・・・アメリカ人だとダイアン・キートンか?

「復讐するは我にあり」、この言葉は、イエス様のお言葉ではなく、
旧約聖書の、ユダヤ教の怖ろしいヤーヴェという神が言った言葉です。
(ヤーヴェが言ったとされるというか、詩編の中で使われた言葉を、
新約聖書でイエス様の言葉のようにしてあるけれども、
イエス様はそういう事を絶対に仰らない方なので、
世間様の受け止め方は、特に原作者は、間違っていると思います)

だらだらと書きました。

追伸:ラストシーンはイヤでした。
いくら死刑囚でも、息子・夫であった人のお骨を、あんなふうに棄てるなんてね
お骨、ってどんなモノか知らない人が作った映画



初見時感想はこちら  →  復讐するは我にあり(79・日) ・・・ 1-378




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