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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


(1-541)  サンダカン八番娼館 望郷  (2回目) 

  1. 2012/08/29(水) 23:00:00_
  2. 熊井啓
  3. _ comment:0
再見  サンダカン八番娼館 望郷  1974年・日本



サンダカン8番娼館 望郷




 

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2012年8月29日(水)  日本映画専門チャンネル

監督 熊井啓
主演 田中絹代 (おさき婆さん)

感想
今年5月の日本映画専門チャンネルの録画を鑑賞しました。

とうとう再見しました。
怖い映画企画で、映画そのものが怖いのではなく、
再見するのが怖くて、延ばし延ばしになっていたこの映画を、
見る事が出来ました。本当に感謝です。

初見時感想が真っ直ぐに書かれていて、
その時から長い年月が過ぎて、

少し思い違いをしていた事(現代の描写があんなに長かったなんて!)や
初見時は結婚していたけど まだ子供が授かる前で
やはりまだまだ子供目線だったのだな~と、今回その2点を思い知りました。

田中絹代の存在感がすごくて、最初に出てきた時から、もうすっごい
これには、シモーヌ・シニョレも、ジャンヌ・モローもかないませぬ。

私は田中の初見がこの映画で本当に良かった・・・。
この3年半で田中の映画をいっぱい見たけど、若いときも、中年のも見たけど、
この女優は、この「おさきさん」を演ずるために生まれたのだと思いました。

高橋洋子の出番が、覚えていたより短かったけど、
13歳から30代までの、女性の半生を、そのものになりきって演じていましたね。
基本的にプクプクなんだけど、現代の田中に続く容貌を感じました。

栗原小巻は昔から好きになれない女優なんだけど、
この映画ではまぁ頑張っていました。
特にボルネオのロケでは、いかにもその職業になりきっていて良かったけど、

国内での場面では、田中とのサシの勝負には勝てるはずもなく、
どう見ても、子供と夫のいる職業婦人には見えず、残念でした。



以下、内容に触れていますので、お気を付けください。



そして、おさきさんというヒトが、途中で帰国したからこそ(満州へも行ったけど)
こうして生きているのだな~と思い知りました。

凄いと思ったところ・・・
おさきさんは、言いたい事をちゃんと言える人です。
13歳の時から、サンダカンでもちゃんと言いました。
でもお兄ちゃんには言えなかったね・・・。
現代の描写でも、村人や小巻に対して言うべき事は、ちゃんと言いました。
でも、息子にも、お兄ちゃんと同じ理由で、きっと言えないんだよね・・・。

ラスト前のあの言葉
「人にはそれぞれ事情があるから、本人が言うまで、聞きださない」(という意味の言葉)
あれにはもう「勘弁して下さい」と、涙が出ました。

※余談ですが、高橋洋子と、菅井きんが、同年輩の役柄って、どうなん???

連合軍のしたこと、日本軍のしたこと、
この映画ではちょっとしか触れていないかもしれないけど
もう充分です。

そして、責めているのではないけど、娘を、自分が産んで育てた娘を、
いくらどういう理由があるにせよ、
外国に“売春婦になると分かっていて”(本人は全然分かっていなかった)
売る事に同意した(反抗できなかった)母親(兄も多少・・・でも兄はまだ子供)
その悲しさが、今回の鑑賞では、一番私の胸を貫きました。

再見が怖かったけど、もう怖くありません。
熊井監督の中でも良い作品だと思います。
またいつか見ます。

あ、山崎さんの本はまだ持っています。
読み返す気はしませんが、ご立派で残酷なお仕事だと思いました。

・・・どうしても分からないのは、私が女だから、
男性は、自分の妻や娘がそういう立場になると考えずに
あぁいう場所に行ったのでしょうか?



初見時感想はこちら  →  サンダカン八番娼館 望郷(74・日) ・・・ 1-541 





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