映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-1316  怪談  (1965年版)

  1. 2017/08/16(水) 23:00:00_
  2. 小林正樹
  3. _ comment:4
きもだめし企画参加作品
今年はこれ1本です、他に洋画を2本録画していたのですが、どちらも序盤でくじけました。。。



怪談  1965年・日本



怪談




 
.


2017年8月16日(水)までに  BS3

監督  
小林正樹



全体の感想
有名な監督で、今までも何か見る機会はあったけど
長かったり難しそうで避けていました。
今回はオムニバス形式なので、忙しいお盆期間に見るにはピッタリと思って、
(実際は作品ごとの時間の長短に驚きましたが) 1話ずつゆっくりと鑑賞しました☆

全部の作品の親しみ深い俳優陣(主演・助演・端役まで)
皆さんの若さと(幼いと言っても良いくらいの人もいて・笑)
リマスターしてあるのか?とても美しいフィルムが見やすくて、
こういう作品こそ、BS3でオンエアしてほしいものだなぁと嬉しくなりました♪
 


第1話  黒髪
主演  三國連太郎 / 新珠三千代 / 渡辺美佐子

感想
「髪は女のいのち」というのは、今現在でもそうだと思えますが
この当時(物語の舞台当時)には、切実以上に必須だったんだと思います。
なので、今目線で見るとありがちなお話なのかもしれないけど
あの黒髪や遺されたお骨は、妻のこころそのものだから、
そして新しい妻もそれなりに悲哀を感じさせるから、
男が勝手に離婚できた時代ってサイテーですよね~って思いました。
怖いというより、哀れでした。



第2話  雪女
主演  仲代達矢 / 岸恵子

感想
色彩の非常に美しい作品で、それだけでも見て良かったと思えました☆
空に目があるモチーフは「お天道さま」という言葉を思い出させました。
美しいゆきと、怖い雪女は、あまりにも綺麗な岸恵子さんが熱演で、
坊やっぽい仲代さんは喰われっぱなしでしたね。
可愛い子供たちがいるからこそ、あのような結末になって
妖怪であれ何であれ母親の気持ちは同じだなぁと泣けそうでした。
残された(なくなった?)赤い鼻緒の草履が悲しくて、やっぱり怖くはなかったです。
大切な約束は、守りましょう。



第3話  耳無し芳一の話
主演  中村賀津雄

感想
セット丸出しの源平合戦の舞台が素敵☆
こういうのが映画的って感じしますよね!
血の海の色のすごいこと・すごいこと!

で、オムニバスだから単純に45分ずつって思ったけど
この作品が3時間のうちの半分を占めていて、
独立させた方がホントは良かったんだけど?って感じです。
でも長すぎるって怒る人はちょっとね~?って、私は思います。

で、この映画で一番思ったのは、
耳無し芳一さんのお話は幼いころから何度も読んだり聞いたりしてきたけど
こうして具現化したのを見たのは初めてで、
この場合、耳だけ書き忘れるって、ないよな?って感じで、
悪意で書かなかったんだろうと、そんな風に思う自分の気持ちが
一番怖いんだろうなぁってことです。

他に、琵琶っていう楽器をちゃんと長く真面目に聞いたのはおそらく初めてで
そういう意味でも(他の意味でも)これは芸術作品で素晴らしいなあってことと、

耳がなくても聞こえるんかね?という単純な疑問、

そして、日本人はこうして「怨念」の世界を大昔から受け継いできたんだなあってことです。
死んだら違う世界観になるのに、残念です。

それにしても、最後の最後の言葉は余分だったのでは?
映した場所は良いのだけど・・・とても。。。

美しかったかの殿上人たち(本当の意味での、てん上人だね?)
小さい帝を抱く尼僧姿の女性、私もそちらに近い年齢になって・・・(笑)。
すごく良い作品でした。



第4話  茶碗の中
主演  中村翫右衛門

感想
いやはや、こんなことあったら怖いですよね(笑)。
明日の朝のマグカップが(笑)。

お話としては、一番「怪談」らしかったです。
好きではないけど・・・入り方、終わり方、中身、全部らしかったです。

松江市が好きで八雲さんのことも調べたり凝ったりした時期もありましたが、
この作品に出てくる作家が彼を反映しているんでしょうか?

まぁ映画的に面白い短編でした。
これを最後にもってきたのは正解だと思います。





監督の初めてのカラー作品とのこと、
全てのお話で色彩が輝くようでした☆

今年も楽しい企画に参加させて頂き、
有難うございました!







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comment

再見しようかなと思ったけど

  1. 2017/08/17(木) 10:29:33 |
  2. URL |
  3. 宵乃
  4. [ 編集 ]
被って録画できませんでした。
内容はもうおぼろげで、雪女の映像の美しさと耳無し芳一のおどろおどろしい演奏会?は何となく覚えています。

>悪意で書かなかったんだろう

その発想はなかった!(笑)
怖いですね~。

洋画2本はダメだったみたいですが、ちょうどこちらのオンエアがあってよかったですね♪

Re: 再見しようかなと思ったけど

  1. 2017/08/17(木) 10:54:17 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
宵乃さん、こんにちは☆
いつもコメントを有難うございます☆

> 被って録画できませんでした。

宵乃さんのブログには記事がなさそうで、もしかして一緒に見られる?と
思ったんですが、そうですか、ご鑑賞済みだったんですね!!!

> 内容はもうおぼろげで、雪女の映像の美しさと耳無し芳一のおどろおどろしい演奏会?は何となく覚えています。

はい、どちらも素晴らしかったです☆
私はあの演奏会には、おどろおどろしいというより
「悲哀」そのものを感じました。。。

> >悪意で書かなかったんだろう
> その発想はなかった!(笑)
> 怖いですね~。

それが、あんなに身体中、お経を書いてゆく過程で、
足の裏とかも映すのに、お顔の端っこに燦然と光っているお耳が二つ、
忘れるわけないよな?としか思えず(笑)。

肝試しとは、自分の中の悪魔を発見する事だったんだと
今回はそう思いました(笑)。

> 洋画2本はダメだったみたいですが、ちょうどこちらのオンエアがあってよかったですね♪

はい、「遊星からの物体 ファーストコンタクト」と「リンカーン 秘密の書」でしたが
なんとなく両方とも序盤で「またか・・・」的な感覚に陥り
見たくなくなってしまって・・・

そしたらまあ、なんと、「怪談」って番組表で見てびっくり仰天!
「怪談」って、肝試しだよね?と再確認、即録画、1話ずつ見られて本当に良かったです☆

映画の神様、有難うございます☆
今回も良い企画に参加させていただき、有難うございました!


.

  1. 2017/08/27(日) 00:44:22 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
  miriさん、こんばんは

以前から部分、部分は観ていたのですが、記事のお陰で通しで観る事が出来ました。
ありがとうございます。

女の情念という意味で、「黒髪」と「雨月物語」は繋がってるな、と思いました。

鉦鼓亭さん、こんにちは☆

  1. 2017/08/27(日) 13:40:22 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆

> 以前から部分、部分は観ていたのですが、記事のお陰で通しで観る事が出来ました。
> ありがとうございます。

私の記事をきっかけにしてくださって、こちらこそ有難うございました☆
少しずつはご存知だったんですね!
でもやはり全部通して見ると、違いますよね~♪

> 女の情念という意味で、「黒髪」と「雨月物語」は繋がってるな、と思いました。

ああ、そうかもしれませんね・・・
女の情念・・・

小津さんの再見が10月で終わる予定ですので、
11月に「雨月物語」再見したいと思っています♪


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