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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-128  あにいもうと  (1953年版)  

  1. 2013/11/27(水) 22:30:00_
  2. 成瀬巳喜男
  3. _ comment:0
あにいもうと  1953年・日本



あにいもうと 1953年版




 
.


2013年11月27日(水)  お借りしたDVD

監督 成瀬巳喜男
主演 森雅之

感想抜粋
この映画は、とっても良かった・・・
ラストシーンに、こころの底から共感し、
あぁここで終わるのね~と、納得し、拍手しました☆

私は、女三人の終盤の話し合い(というほどでもないけど)のシーンが、一番好きです。
(その後、伊乃吉があらわれて、クライマックスを迎えますが、その直前です)

うらべくめこ お婆ちゃんは、とっても若くて
お母さん役だったけど、
その「お母さん」が、本当に日本の古くからのお母さんで、
しみじみ、見惚れました・・・。



以下、内容に触れていますので、お気を付けください。



***************************



特に、自分の娘を孕ませた男に対してさえも、
「おにぎり」を持たせて帰す・・・
それは誰かに感謝されようとか、良く思われようとかではなく、
このヒトがお腹が減っていると思うと、もう自分が我慢できないのです。

もちろん自分たちが食べるモノがなければ別だけど、
そうではない かつかつ でも食べられるのだから、
この子は大きい「なり」して、これから家まで帰るのに
食べさせなければ・・・と、自然とスイッチが入る・・・そんなお母さんなのです。

そのお母さんと、長女、次女、
それぞれに背負っているモノがあって、
でも、あぁ女3人ってこんな感じかな~?と、

成瀬監督は、これで多分4作目で、
2勝2敗・・・気持ちの比重としては大きく勝ち越して、
今月見た「乱れる」も、すっごく良かったけど

この「あに いもうと」は、何というか
作品の出来どうこうよりも、自分の奥の方に、直接響いて
大げさに言えば“日本人で良かった的な感想”を 持ちました。

演技は、やっぱり誰よりも「京マチ子」凄かったです。
大昔は「スケキヨ!」の声高く、他はテレビドラマでのオバちゃん程度でしたが、

この5年弱では「雨月物語」涙誘う、あの役柄と演技は、
この女優は凄い、と思わせてくれたけど、そのちょっと現実味の乏しい役柄ではなく、
今回のこの役柄で、私が感心したのは、

序盤の妊娠初期のけだるさと、内心の心細さ、気持ちを自分の内面へ押し込める姿に、
どの妊婦も同じだなぁと思って、まずまずと思っていたら、
終盤間際のあの登場!

子供は自然流産して、堕胎したのではないのだけど、
同じことと、自分を責め、半分母親の気持ちも分かり、
でも、と、自堕落に堕ちている生活が、
その外見、歩き方、モノの言い方、すべてから滲み、

序盤の 気持ちが揺れる妊娠初期の妊婦とは
同じ人間であって、同じ人間ではない、
子供を宿し、産まないまま亡くすという(自分には経験はないけど)

(ひとりの女性としての)
壮絶な体験を「体現」してみせた、
それが素晴らしいと思いました。

「乱れる」の女の最後間際のあの
(男性から見ると多分逃げたように見えた)行為も、
あれは怖かったのが第一で、
成瀬監督は、女性の気持ちがよく分かるんだな~と、ものすごく感心しました。
(前に見ていた2作品は、多分、女性が嫌いなタイプだったのでしょうね~???)

次女の久我美子さんは、美しく、あの役柄も似合い、
その役柄になりきって、好感もいいとこ、
でも決して点数稼ぎではなく、女優として、そして、「さん」として、
そうあるべき姿だったのだと思います☆

森雅之さんについては、
別映画の記事で書きます。

・・・「さん」の恋人役の方、俳優さんは知りませんが、
とても気持ちの分かる役柄でした。
強くなく、夢みたいなことを言って、でも何も出来ない
あぁいう「普通の人」を描いた監督に感謝をしたいと思います。
(何も知らずに隣で微笑んでいた新妻に幸あれと思いました)

チョイ役に近い船越さんですが、
この中ではやっぱりハンサム役なのでしょうね~?(笑)
「ボンボン」とは、あぁいうモノで、悪気がないからこそ始末に負えない
というのが、よく分かりました。

今月は邦画が大豊作☆
感謝です!




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