映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-1292  おみおくりの作法

  1. 2017/06/21(水) 23:00:00_
  2. その他の外国人監督作品
  3. _ comment:2
STILL LIFE  (おみおくりの作法)  2013年・イギリス/イタリア



※数年前に「セピア色の映画手帳」鉦鼓亭さんにご紹介頂いていた作品です。
  この度オンエアがありましたので、鑑賞しました。
  良い作品のご紹介を有難うございました。

※宣伝文句に「おくりびと」という邦画との対比があるようですが、
  何の関係もないと思います。
  私は、その邦画は一生涯見ません。



この記事は、未見の方は絶対に読まないでくださいね~!
 (コメントもダメよ♪)



おみおくりの作法




 
.


2017年6月21日(水)  ムービープラス

監督 ウベルト・パゾリーニ
主演 エディ・マーサン

感想
私は、最後にお世話したビリーさんの件が
ずいぶん進んできた頃に 「この映画は主人公が死なないと
終わらないんだな」 って気付き(思い)ました。


まさか自殺?とチラッと悲しく想像したんですが、まさかそんな事はないでしょうと
あの娘(ケリー)さんと約束していたし、それはないな、と思って見ていたら・・・の
成り行きでした。

亡くなる事には気付いても、その後の描写がどんな風になるのか分からなかったので
最後あたりは目を離せずに、喰いついて見ました。

そして「どうしてそこまでする?」という働きのお陰で、
ビリーさんのところには、ゆかりのあった何人もが生前のあれこれ無しで、
皆・変な書き方ですが、スッキリとした顔をして、腹違いの姉妹が話をしたり、
何というか胸を打ちました・・・。

そしてそのすぐ横で行われている、主人公の・・・
例のケリーさんも全く気付くことなく・・・
いくら何でもこの前までその下で働いていた上司すら列席しなかったのは、
車に悪い事した犯人がバレていたからでしょうね・・・
あのシーンが深い意味を持っていたなんて見たその時は全然思わなかったです。
(ハチャメチャ人生のビリーさんの真似をしたかっただけかと・(笑))


そしてこの映画の一番胸を打つのは最後の最後で、
彼の生きざまが、あの人影を連れて来たんだなって思って
私は、心の底から納得できました。


皆、孤独に誰にも知られることなく、死んでいった自分の残した部屋やモノの始末を、
ただ単に仕事としてではなく、心こめておこなっていた彼の事を知っていたのですよね・・・

一番最初に向こうから現れたのは、彼・ビリーその人だと、私は思います☆

そして思うのです、人間は身体のある限り、真摯に生きるべきだと
生きなければならないのだと。
それぞれに与えられた場で、おこなえる仕事を、こころこめて・・・と。

日本と違って(日本も多少はあるけど)強い宗教の違いのある国で
ああやって、カトリック・プロテスタント・ユダヤ・イスラム・・・
それぞれのお坊さまも、事務方の人も知っていた
彼がどれほど真摯にこころこめてその仕事をおこなっていたのか、と。

ただ、彼自身の話が全く出てこないので、想像は鑑賞者各人の勝手だけど、
私には「ある程度の年齢なのに独身を貫く人は勝手に生きている人」という
偏見があるので・・・悪い人間ですみません・・・

そのあたり、もうちょっと納得できるように(生家や恋人などの過去を)少しだけでも
(多少上映時間が伸びても良いので) 映してほしかったと思いました。

邦題はいまいちですね。
原題の意味は、遺されたモノ(写真・レコード・生活用品・衣服・お酒の瓶・・・何でもかんでも)
そのモノを静かにでもプロの目で見抜く主人公の目線のような気がします。
そして主人公の部屋は整然と、いつそうなっても良いようになっていて
そのひとつひとつを映したシーンのひとつひとつのことだと思いました☆

評価は「◎」です。(9段階の上から3つ目)





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comment

静かな映画でした

  1. 2017/07/01(土) 09:28:01 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
 miriさん、おはようございます
 観て下さって、ありがとうございます

ラストがド〜ンだけど、そこまで起伏が余りなく、非常に淡々としてるので記事書き難い作品でした。(笑)

主人公の死
〉凄い、よくお気付きになりましたね。
皆さんの感想見ても僕を含め殆どの人が、「え!・・・」でしたよ。

ビリーの真似を(原因〜フラストレーション溜まってたし)〉参列しない(結果)
なるほど!そこは思い至らなかった。
あの人達が出て来る前だから、無常感に支配されて、そこ考える余裕無かったです。
電車では、いつも進行方向(人生)に背を向けて座ってたのに、ケリーと約束が出来て、漸く、進行方向に向かって座るようになり、彼女のカップを買って・・・でしたから。

映画館で観た時、「世界一キライなあなたに」、「タレンタイム」程ではないけど多くの人が泣いてました。

いい歳して独身
〉僕の友人にも何人か居ますが、確かに勝手だったり臆病というのも有るけど、縁が薄いだけってのも居ますよ。(汗)

Re: 静かな映画でした

  1. 2017/07/01(土) 13:55:23 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
鉦鼓亭さん、こんにちは☆
コメントを有難うございます☆

>  観て下さって、ありがとうございます

私はお勧め頂いた作品をなるべく見ようとオンエアを待っています☆
「お弁当」も見たのですが、序盤でくじけてしまって・・・
どうもインド映画は合わないみたい?
「タレンタイム」も多分2~3年後には見られると思います(笑)。

> ラストがド〜ンだけど、そこまで起伏が余りなく、非常に淡々としてるので記事書き難い作品でした。(笑)

私はド~ンとは しなかったんですよね・・・
ほう、そうか、そうくるか、って感じでした。
記事も書きやすかったです(笑)。

> 主人公の死
> 〉凄い、よくお気付きになりましたね。
> 皆さんの感想見ても僕を含め殆どの人が、「え!・・・」でしたよ。

この映画はそれ以外ないと思えたのです・・・
そうならなきゃおかしいような気がしたのです・・・

他の方の感想はあまり読まないのですが、
きっと気付いた方も けっこういらっしゃると思いますよ~。

> ビリーの真似を(原因〜フラストレーション溜まってたし)〉参列しない(結果)
> なるほど!そこは思い至らなかった。
> あの人達が出て来る前だから、無常感に支配されて、そこ考える余裕無かったです。

いや~普通ちょっと前まで勤めていたなら(まだ籍があったはず?)
どんなに人間関係が悪かったとしても、本人の死なら「お葬式」には出ますよね?
(日本人なら絶対に出ますよね?)

それが誰も出ないとさせるには、アレしか
(ひどくお下品ですが)なかったように思いました。

> 電車では、いつも進行方向(運命)に背を向けて座ってたのに、ケリーと約束が出来て、漸く、進行方向に向かって座るようになり、彼女のカップを買って・・・でしたから。

運命を人生に書き換えられたのですね?
お昼前に返信書きかけていたので・・・。

鉦鼓亭さんの書かれたように素直に見ていれば
思い至らなかったかもしれませんね・・・

嬉しそうにハリーさんの真似してベルトを歯でつかもうとしていた前後の頃に
この人は死ぬしかないわ的な感じを受けました。

> 映画館で観た時、「世界一嫌いなあなたに」、「タレンタイム」程ではないけど多くの人が泣いてました。

泣くツボは人それぞれですが
多くの人がそうなられたのは、そういう映画なのでしょうね~。

> いい歳して独身
> 〉僕の友人にも何人か居ますが、確かに勝手だったり臆病というのも有るけど、縁が薄いだけってのも居ますよ。(汗)

そうですね・・・
私が思い浮かべるある女性は、本当に自分勝手な生き方をするために
独身の道を選んでいました、今も許せない気持ちが多くて・・・

でも、それぞれの方の事情はあるし、
男性はすごく年齢が高くなってもお子様を持てるチャンスはあるから
違うのでしょうけどね・・・

偏見だと記事にも書きましたが
特定の人物を思って記事を書くのはいけないことですね・・・
申し訳ありませんでした。


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