映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


☆ 読了 「罪と罰  第2部  第3部  第4部」 ☆

  1. 2014/01/20(月) 22:30:00_
  2. 読書関係
  3. _ comment:0
※一般的に主人公の名前は「ラスコーリニコフ」(名字)と表現されていますが
  私は彼の事を「ロージャ」と思って読んでいます。
  「ロージャ」とは、名前「ロジオーン」の愛称で、肉親や親しい友人が呼ぶ名です。



光文社 古典新約 文庫  「罪と罰 Ⅰ」(第1部・第2部)

ドストエフスキー:著  亀山郁夫:訳

2014年1月上旬までに 第2部を読了



光文社 古典新約 文庫  「罪と罰 Ⅱ」(第3部・第4部)

ドストエフスキー:著  亀山郁夫:訳

2014年1月上旬までに 全てを読了



罪と罰 Ⅱ




 
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第2部感想

亀山先生の訳は、やはり「新訳」と言われるだけの事はあると思います。
ナスターシャの事を「フットワークの軽い女」みたいな書き方しているし、
そういう「現代的な単語」があちこちに見られました。
その事を、どうこういうのもアレですが、
やっぱり読みやすくて助かりました。



テレビではロージャの心の動きが中心だったのでよく分らなかった事ですが
友人たちや、周りの人々が、こんなに早い時期から
彼とあの事件を結び付けて考えていたとは驚きましたが、
冷静に考えれば、それが普通のように思いました。

私のマルメラードフさんが出て来なくて寂しい思いをしていたら、終盤、例の馬車事件が!
そのシークエンスの描写の凄い事!

特に最終的にソーニャの胸で息を引き取るのですが
その直前に、自分が、我が子を、娘を、どんな世界に落としたか、
初めて悟るシーンが、悲しくもあり、愚かしくもあり。

ソーニャの妹がロージャにお礼を言って頬にキスするシーンは、
テレビでは短かったけど実際は結構な会話があって、
その命ある言葉や振る舞い、温かい思いや仕草が、
やっぱり人間を愛情に目覚めさせるのだと、理解させるのだと、
「オペラ座の怪人」の例のシーンを思い出しました。


良かったね、ロージャ、
愛の何たるかを知らないままではなく・・・

もちろん、母と妹にそれを与えられ、与えてはいたのだけど
肉親のそれが基本的に満たされている場合、
肉親ではない人、とのそれが、人間を人間らしくさせるのだと、心の底から、信じられます☆

今の私は、映画よりも、この物語に引き込まれ、
自由な時間の使い方が随分変わってきました。


今年は映画の本数が激減するような気がしますが、
それもまた楽しからずや・・・と思ったりしています(笑)。




第3部感想

この第3部は、今までの第1・2部と違って、もの凄いスピードで、
物語りが、表面上の動きではなく、真実の動き的に、進んでいき、
目が回るほどです。

そして心をひきつけ、難解な感じもありましたが、本を手にする時間が
格段に増え、読みながら眠ってしまうような・・・
もう何十年もなかった時間を持つこともできました。

さて、真実の動き的というのは、予審判事との話が中心ではありますが、
もちろん、母や妹、陽気なあの友人とのお話の中にもありました。

そして、葬儀のお金をもらったお礼を言いに来ただけのソーニャですが、
やはり彼女の存在は、もうすでにこの段階で「違う」んだな~という感想を持てますね☆

そして亡くなったマルメラードフさんとともに、テレビの講座で気になっていた
スヴィドリガイロフさんが登場して(きっと彼だと思った私は勘が良い?)
終わる第3部、ものすごい余韻を残しますよね~この本は凄いです。

予審判事とのお話の中で出てくる、殺人論のような話とか、
そのときや、その前に友人たちの心配するすべてや、
このお話は、ロージャだけのモノではないと、
人は一人で生きるのではないと、
こんなところでさえ感じました。



殺人論や他のお話で、これは自分だと思うところも多かったけど
それよりも長年生きてきて、自分が今まで目にしたり、考えたりした事が
こういうことだったのだな~と思う点も多かったです。

ロージャはキチガイだったと言えば簡単なんですけど、
結局は全部読み終わるまで読まないと決めた、先生の解説の中にあるであろう、
当時の国の状況や人々の生活の点や、信仰についてのあれこれ・・・
それらの中に、ひそやかに答えが載っているような気もしますが、

自分なりに、こういう意味なのだろうと思えば、それで良い、
この本は全体的にそういう本なのだと思いました。



スヴィドリガイロフさんが楽しみな第4部も、頑張って読みます!



第4部感想

「踏み越える」この言葉がモチーフとなり、
人々の口から、妄想の中で、何回も何回も、この章で訴えていました。
そうか~「踏み越える」んだな~と簡単に思ってはいけないのだけど、
テレビで先生が言っていらした事(そもそもタイトルが・・・)を 思い出したりしていました。

友人とのあのシーン、別れのシーンとも思えるのですが、
お互いその瞳の中に言葉にはならないのだけど
「あの出来事を行ったのが誰か」真直ぐに分かりあってしまって、

辛いとかそういう事ではなく、男同士の「母と妹を頼む」「合点だ」という「伝わる心」が、
貧しく、服装もちゃんとしていなくても、人間とはそういうモノだな~と思ったりしました。

ソーニャとの場面が、テレビ講座で見ていたのは、
もっとずっと穏やかだったんだけど、そうではなく、あんな感じでビックリしました。

ロージャは自分を顧みられない時期にソーニャが対応してくれて、
やがて来る道へ(表面上はそう見えなくても)導かれたのかもしれないと思いました。

スヴィドリガイロフさんの悪い事!(笑)
椅子に座って聞き耳立てる第5部も楽しみです。

母と妹との別れを決める事も、彼女らには分からない事があるから、
もう数日早く来てくれればと思ってしまいました。

ルージンさんはお気の毒だけど、あれが人間の本性、
お金をちょっと持ってしまったらああなる、大金だともっと上品になるんだけどね・・・

最終盤の警察署での対決は、男同士の全身全霊をかけた闘いで、凄かったです。
思いがけない侵入者のせいで途中で終わったけど、このまま済むはずもなく、

その前日の「男」が亡霊や妄想ではなく、現実に居て、最終シークエンスでの
謎解きは、なかなかのモノでした。

婆さんやマルファさん、本当に体を失った人たちの「亡霊」は、
この物語りの根底にきっとあるであろう(ガイドは読了後に読みます)
キリスト教と、この世俗、との折り合いから本物だと思えました。
(まぁ単純に殺したから化けて出た、でも良いですけど(笑))。

そんなわけで、ものすごく内容の濃い「第4部」でした。
続けて読み進めようと思います☆




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