映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


(2-1655)  日の名残り  (2回目)

  1. 2017/05/16(火) 23:00:00_
  2. ジェームズ・アイヴォリー
  3. _ comment:2
再見  THE REMAINS OF THE DAY  (日の名残り)  1993年・イギリス



日の名残り





 
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2017年5月16日(火)  セルDVD 

監督 ジェームズ・アイヴォり― 
主演 アンソニー・ホプキンス  (スティーブンス執事 役)

感想
なんだか、私が覚えていた映画とは違う映画を見たような・・・。
もちろん5年も経っていてハッキリと覚えていたわけでもないし、
初見時の感触はいまいちだったので偉そうには言えないんですけど、
ここまで受け止める感じの変わる作品も珍しいかなと・・・。

あ、若い時に見たきりで今頃再見した作品なら
そういうことはよくありますが、初見もこの年齢ではね・・・(笑)。

この作品を再見したかったのは、ガイ・リッチー監督の作品等で
そのお話の中の “主人公たちが映画を見ているシーン” で、
「この映画を見ている」という事がチラチラあって、

やっぱイギリス人のお気に入りなのかな?って長く気になっていたので
どうしても再見したいと思ったのに、なんとまあオンエアを保存していなかったという!
ドジ☆ 「カフェ・ソサエテイ」を見に行った日に買いました(笑)。(脱・Amazon目指しています)

それで感想が変わったというのは、
以前はそれほどあの女性の存在を大きく思っていなくて?
どうせ孫ができるのを喜ぶ程度の普通の女性ですし、
そうきっとシャキシャキ働いていた時と違って、私的にガックリきたんでしょうね?

それが今回は彼女が、新しい美人のメイドが恋に落ちてやめるのを目の当たりにしたことで
今まで我慢していた彼への心情を爆発させたこと・・・から以降に
目が離せなくなってしまったんですよ!

あと、初見時に一番思ったのは、やっぱりドイツを悪く描けば良いんだろう?という
太平洋戦争での日本の立場を思ってしまったことがあったんですけど、

そちらも今回は、ああいう秘密の会議の存在そのものとか、
それが行われる部屋の調度から何から何までの気持ちの行き届いたことや、
甥が本当に心配していたこと (だから戦死したってすごい皮肉) や


まだまだ書ききれないけど、
きっと深くあちこちに散りばめられた
「いわゆる伏線のような」仕掛けの数々・・・


本当に疲れました、この作品はちゃんと見ようと思ったら
そうとうの覚悟が必要で、多分、大人でないと無理で、
そう、5年前の私はまだ「映画を見なければ」と焦っていた時期で
質より量と言っては申し訳ないけど、
そしてその春は珍しい作品をたくさん見てしまったので
かなり埋もれてしまった・・・んだと思います。

今回はちゃんと向き合いました、彼に、お父さんに、ご主人様に、
彼女に、その他もろもろの偉い?人らに、下々の人たちに、
そして新しいご主人様・・・

そう、老執事は、今後死ぬまでお屋敷で、頑張りぬくでしょう。
彼女がそこで働かなくても、
(もしかしたらあの時違った態度をとって、
 二人の人生が変わっていたのかもしれないと思うことは、もう2度とないから)
誇りをもって、自分の人生を生き抜くのでしょう。

またいつか見たいと思います。
今度は大人ではなく老年になるかもしれないけど、


この映画は二層、三層に深く深く、
勉強しようと思えばどこまでもできる
「インセプション」なんて目ではない(笑)そんな作品だと思いました。


美しいイギリスの田舎、いつか行ってみたいです!

激動の1930年代後半が、何故か今現在に見えてしまったりね・・・。
そうそう、「人間に上下がある」と、
何のためらいもなく自然に信じている人たちが本当に怖かったし、
それをスルーする主人公の根性はもっともっと恐ろしかったです。

そう、根性だけではなく、レクターさんと同じ表情の横顔、
「言いたいことがあったら言えよな」、と、そんなことは絶対に言わせない、あの横顔、
怖かったです。



追伸:この映画を、自分の作る映画のお話の中に登場させたい
そんな監督さんたちのお気持ちは、イギリス人ではないけど
なんとな~く伝わってきました。
本当の意味での名作なのでしょうね。。。



初見時感想はこちら  →  日の名残り(93・英) ・・・ 2-1655




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comment

記憶力が悪くて(汗)

  1. 2017/05/24(水) 07:21:36 |
  2. URL |
  3. 宵乃
  4. [ 編集 ]
そういえばガイ・リッチー監督の作中に何度か出ていたとおっしゃってましたよね。すみません…。

>この作品はちゃんと見ようと思ったらそうとうの覚悟が必要で、多分、大人でないと無理

何度見ても新しい発見がありそうな作品ですよね。
戦争の部分はちょっと詳しくは思い出せませんが、主人公が何があってもいつも通りなのはすごかったです。さすが執事の鑑!
彼の父親には彼がいたけど、彼が年老いた時にはだれか傍にいてくれるだろうか…とちょっと気になりました。

Re: 記憶力が悪くて(汗)

  1. 2017/05/24(水) 10:42:09 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
宵乃さん、こんにちは☆
コメントを有難うございます☆

> そういえばガイ・リッチー監督の作中に何度か出ていたとおっしゃってましたよね。すみません…。

いえいえ、何をおっしゃいますやら!!!

私はガイ・リッチーという人物を「ガサツな悪い系の男だ」と思ったいたので(笑)
それで「日の名残り」とのギャップにショックを受けただけなんです。

これが例えば他の「紳士らしい・いかにもご立派な作品を作られる監督さん」なら
当たり前すぎてかえって印象に残らなかったと思います(笑)。

「ロックンローラ」ではね(笑)すごいギャップですよね?

> 何度見ても新しい発見がありそうな作品ですよね。

はい、そう思います。

> 戦争の部分はちょっと詳しくは思い出せませんが、

私はそのあたりに異常に興味を持つので(笑)。
多くの人はするーっと行きそうな部分です。

>主人公が何があってもいつも通りなのはすごかったです。さすが執事の鑑!

その部分がもちろん中心をなしていますものね!

私の初見時に宵乃さんは再見だったので、
次回はまた先で、いつか、ご一緒できると嬉しいです☆

> 彼の父親には彼がいたけど、彼が年老いた時にはだれか傍にいてくれるだろうか…とちょっと気になりました。

この部分ですね、すごく考えました。
やっぱり両親がどうであれ、結婚する人はしますし、私もそうですし(笑)
両親の事はとりあえず成人後にはおいておけると思うんですよ、
それなのに結婚しなかったのは「自分がそういう道を選んだ」からで
今回あの手紙で「もしかして・・・」と思ったけど、孫が大事な女性ではね(笑)。

彼はきっと、ちゃんと働けなくなったら、自分から病院または施設に行くと思います。
もちろんご主人様が良いところを手配してくれると思いますが、
自分のお金で行けるところに行くと思います。
結婚していないのでちゃんと老後用の貯金はしていると思うし。

ちゃんと働けなくなるまでは、誇りをもってお屋敷で仕えるでしょう。
自分のようにできる人材を複数育てることも大切ですね。

一番の幸せは、お屋敷で働いて、部下も育ってきて、健康だったのに
ある日突然倒れてそのまま・・・というシナリオ、神様はかなえてくれそうに思います。

ピンピンコロリっていうけど、本当の意味で(老後がない)
そうなるのが、彼のそしてご主人様の、彼の部下たちの幸せのような気がします。。。

長々と失礼いたしました☆


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