映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-882  恋

  1. 2015/09/16(水) 23:00:00_
  2. ジョセフ・ロージー
  3. _ comment:0
The Go-Between  (恋)  1971年・イギリス



恋



以下、記事は全部内容に触れていますので、
未見の方はお気を付け下さい☆




 
.


2015年9月16日(水)  レンタルVHS

監督 ジョセフ・ロージー
主演 一般的に言われている人物ではなく、
    この映画の主演は「レオ」役のドミニク・ガード君です☆


感想
この映画の時系列を乱すところは、
ファーストシーンから始まっているのだけど
あまり気付かれる事はなく、
淡々とその時(多分1914年頃の夏)を映してゆきます。



途中で、唐突に、登場人物ではない人が出てきて、チラッと一瞬から始まって
その後出てくるたびに少しずつ時間が長くなり、
部屋へ通されたり、誰かと話したりする1シーンが入り、
最終盤にはその人のいるのが「現在」で、1971年なのだ、
今・話をしているのは誰と誰なのだ、という事がハッキリくっきりとするので、
映画を見慣れていない人には分かりにくい作品だと思います☆


まして1971年当時は家庭用ビデオがなかった
(普及していなかった)ので、
この映画を映画館で一回だけ見て、全部分かるというのは
かなり難しかったのでは?と、



80年代後半に、レンタル屋ができて初めて
多くの人に見られ理解されていった作品なのでは?と思いました。

とにかく今もDVDになっていないので、多くの人の目には触れないと思え、残念です。
まぁここまで時代が進めば、時系列を乱す映画ばかりで
このような作品は見やすい くらいかもしれないけど、製作年度を考えないとね?
ものすごく衝撃度の高い映画です☆

子供が残酷な事をする映画もいろいろとありますが、
この映画は子供に対して残酷な事をした人間が、
何十年も経ってまた同じことをしようとしている・・・
でも、それを乗り越えるしか、その「元・子供」に
スッキリと生き直すチャンスはなかったのだとでも言いたげで・・・


1914年だったとして、
1971年までの56年間、レオが不幸せだったなんて
どこにも描写されていないし、



もちろんこころの重荷ではあったと思うけど、
彼女の事やあの夏の事はふたをして、普通に生きてきたように思うのですけどね・・・



他に気付いたこと

1:子供二人がお金のあるなしのあるわりには、遠慮なく過ごせている事は良かったです。

2:毒草、のモチーフが、終わりの方に効いたような気もしますが、
  そうではないとも何回も言っているのだし・・・。

3:メイドの隅々まで集めての牧師の説教が良かった
  この頃の金持ちの別荘のあり方が垣間見えて興味深かったです。

4:召使とはまた違う、農園を任されている人物・・・
  あの銃が出て来た時に結末は見えていましたね
  アラン・ベイツって本当に上手な俳優だと思います。

5:孫の事で呼びつけたんだけど、子供はそういう事で悩まなかったわけ?
  親や夫の、その後の描写もなくって、ちょっと雑。
  でもそれを描かない事がこの作品としては良かったとも思え・・・。

6:多分リマスターするとすごく綺麗な作品だと思います。
  ヴィスコンティ監督とはまた別の意味で、イギリスの貴族階級の
  別荘そのものや調度品やお衣装など、本当に美しいです。

7:あの「いくら欲しいの?」で、鑑賞者にはあの女の正体が分かるんだけど
  本当にあの子は可愛くって、その子供に、あああいう姿を見せるってどうだろう?
  いまならNGな描写。
  そしてそれが生涯一度の恋という表現は、納得できない。

8:両親の年齢が高くって、姉と弟の年齢差も凄いので何か秘密の匂いを感じる。
  母親があそこまで必死になるって、そりゃ分るんだけど、もしかして自分も?とか(笑)

9:いくら夢中でも、特別な(レオの誕生会)日時を無視するだろうか???
  そしてそういう行為を「美しい恋」「夢に見た恋」という表現して、
  結局、あの女が、全員を傷つけていたのだ・・・と。
  ジュリー・クリスティの若い頃の未見作品は、見れば見るほどゲッソリ幻滅。
  最近の方が良いと思います☆

10:忘れがちだけど、エドワード・フォックスもめちゃ良かったです。
  多分全部知っていたんでしょうけど・・・プライドが邪魔してってやつ?

11:邦題はミスリードを誘うためのモノ、やめて下さいよ!



というわけで、これは全く酷い映画で、というのは出来が悪いという意味ではなく、
一応ヒロインといわれる女の、あの根性、それが酷過ぎて、
何故あの女に、彼らが振り回されないといけなかったのだろう?
ラストも、あぁいう運びにならなければならなかったのだろう?と

あの別荘が56年前と同じに建っている事が、
そこでプツンと切る事が
この監督の気持ちなんだろうな~って思いました。




※どうしても気になって返却前にもう一度見ました☆
けっこう深い映画なので、なかなか・・・手ごわいです。

9月19日(土)  レンタルVHS
監督 ジョセフ・ロージー
主演 ドミニク・ガード

感想といってもね・・・
まぁ初見時記事に書いたことと、

現在のシーンについてちょっとだけね・・・
まちの教会/
村の教会/
車を降りて、お墓のあるところを歩く/
部屋に通され、女中にコートを渡す/
車でクリケット会場を見る/
孫息子との遭遇/
部屋に通してもらう/
孫息子と会う女の声が聞こえる/
誰か(女か孫)としゃべっている挨拶?/
家にはいり案内してもらいふたり顔出してしゃべる/
あのシーンのあとにしゃべってラストへ





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