映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-812  女優ナナ  (1926年版)

  1. 2015/06/20(土) 23:00:00_
  2. ジャン・ルノワール
  3. _ comment:0
NANA  (女優ナナ)  1926年・フランス



女優ナナ




 
.


2015年6月20日(土)  セルDVD

原作 エミール・ゾラ
監督 ジャン・ルノワール
主演 カトリーヌ・エスラン (ナナ役・・・ルノワール監督の奥さんです)



感想の前に

随分前に買ってあったのですが、なかなか見られず(実はサイレント3枚組・笑)
今回やっと「ゾラの生涯」を再見したので、この作品を見られました。

超・久しぶりのサイレント映画で、かなり覚悟して見ました。
あとは、この「ナナ」が、あの「居酒屋」の主人公ジェルヴェーズの娘なのか?
そのあたりを確認したいと思って見ました。

このフィルムは、全編私が持っている「イントレランス」と同じ処理がしてあって、
とても見やすかったです。
修復込みでの着色ですが、黄色~セピア系の色で落着いた感じでした。

サイレントはすごく久しぶりなので、辛いだろうな~と思って見始めたけど、
見ているうちに「サイレント映画を見る為の、自分なりのコツのようなモノ」を思い出し、
けっこう楽しめました。



感想

凄い映画でした、名作ですネ☆
90年前の気持ちになって見てもそうなのでしょうけど
現代の目で見ても、
あれこれ発見のできる(主に、映像の意味とその奥にあるモノとのつながり)
そんな作品だったと思います。

サイレント時代の女優さんらしいお顔の、当時監督の奥さんだった(後に離婚する)
この主演女優さんは、まさに当たり役だったのではないでしょうか?
まさかこういう女性だったわけではないのでしょうけど・・・
何というか、ピッタリでしたね♪

ひとつ1つのエピソードがさもありなん、ヴァンプっていうのでしょうね~?
何人もの男性を破滅させて・・・パターン的かもしれないけど製作年度を考えればね。。。


特に目を引いたのは、やっぱり導入部・・・
あぁいう始まり方はなかなか斬新で、
映画というよりも、
監督は演ずること全てを愛していらしたような気がします。


あと何ヶ所もありましたが、女性の残酷さをサラッと表現して
「こわー」とか「ひえー」とか今の人間ならそんなふうに表現するような・・・
当時はどうだったんでしょうね?

当時といえば、この映画は1926年4月にムーランルージュで上映された
その最初のフィルムを修復し、140分を超える状態に美しく戻して、素晴らしい技術です。
このDVDより前は一般的に98分版しかなかったようですので、技術の進歩に感謝です♪

でもマジ140分越えのサイレントは勘弁してよ状態にもなりました・・・
でもまぁ引っ張る力が凄いので、なかなか面白くは見られました。

全体的に美術が凄く良いと思ったのですが、
何と、クロード・オ―タン=ララさんで、監督になるよりも美術を極めれば良かったのでは?
なんて、失礼なこと思ってしまいました(笑)。

特にお屋敷の階段やお部屋、
そして楽屋や舞台裏などですネ・・・90年前ですものね~!


ほとんどがセット撮影でしたね・・・ロケは少し・・・
でもあの競馬場のシークエンスはちょっとせこかったです(笑)。
もちろんお金の件は重要ですが、お馬さんを走らせていないのが何とも(笑)
きっと何か理由があったんでしょうね~?

男性陣の中では、あの可哀想なジョルジュが、私のお気に入りです(笑)。
ナイフを持つまで、そして椅子が倒れている、それだけで自殺を現わせるのは素晴らしいし、
その前の、あの綺麗な箱?を壊されたシーンの、あの目、何ともね~。

召使たちの使い方も結構なモノでした。
もちろん前半等も良かったけど、
終盤の最初の方の、あの短い時間に
「ゴスフォード・パーク」1本分持って行かれました~(笑)。

終盤のカンカンダンス、良かったけど、好きだね~とちょっと呆れました
(後年「フレンチ・カンカン」作っているから~)

その後の別れをはさんで死へつなぐところも、良かったです。
天然痘ってけっこうリアル感あって・・・夢見にジョルジュとそのおじさん(この人も自殺したし)が
出てきて、やっぱこうなる?と思わせ、結局伯爵が優しくするんだよね~?
終わり方までナナだけのモノだったです。

あとで特典映像見たら、監督やその他いろんな方がお話していて、
あながち(私の気に入ったところも)間違っていなかったんだな~?とか思いました。

この映画で夫婦別れしたけど、お金なくなったけど、
自分を映画監督にしてくれたって言ってましたね~。

そしてやっぱりナナはあのジェルヴェーズの娘で正解でした。
あのラストシーンからこうなるのね~と、
でも原作とはちょっと違えてあるそうです、映画ですしね、それで良いかな?と。
「ゾラの生涯」でのナナとの出会いも、違えてあったんでしょうね~?
まぁゾラさんの書きそうなお話です、目をそむけたくなる事ばっかりで、でも・・・。
当時、こういう人達はいたんだと思います☆

あと2本、サイレント頑張って今年中に見たいと思います・・・
よく調べたら、買ってからもう2年も経っていて ギョッとしたので(笑)。


今月はルノワール監督の記事が2本になって本当に嬉しいです!




<<5-813  ハンガー・ゲーム 2 | BLOG TOP | 5-811  娘・妻・母 >>

comment

 
 管理者にだけ表示を許可する
 


映画館で驚いたこと☆

今日行った映画館で、普通にわらわら売っているDVDたちではなく、カウンターの前のガラスケースに入ってしずしずと鎮座ましましていたのは、売れ筋?の「君の名は。」の隣に・・・「エル・スール」!!! ビックリ仰天して2度見しましたよ、それもDVDとBDの両方!!! 誰が買うのか?と非常に疑問・・・私は手持ちのそれを再見しようかな?という気持ちになりました(笑)。

このブログ内の検索フォームです

私のプロフィールです 

miri

Author:miri
古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

ブログを続けることで目指しているのは
take it easy です☆

ネタばれについての、お知らせです。

感想文の中で映画の内容について深く触れている場合は、必ず大きな色文字でお知らせしています。 また、感想文の途中の一部分のみのネタばれの場合は、白抜きの隠し文字(反転で読めます)にしてあります。 ただ、申し訳ありませんがその白隠し文字は携帯(スマホ)では見えてしまいます(ペコリ)。 最後に、2008年以前の文章については、配慮はしてありません(ペコリ)。

カテゴリです❀

1975年からの記録(記事追加中です)

« 2017 10  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -