映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


最近見た、ルイス・ブニュエル3作品の感想です☆

  1. 2014/10/28(火) 04:55:00_
  2. ルイス・ブニュエル
  3. _ comment:0
鑑賞順です。

5-546  LE FANTOME DE LA LIBERTE (自由の幻想) 1974年・フランス

5-556  TRISTANA (哀しみのトリスターナ) 1970年・イタリア/フランス/スペイン

5-575  LE JOURNAL D'UNE FEMME DE CHAMBRE (小間使いの日記) 1963年・フランス/イタリア



自由の幻想 哀しみのトリスターナ 小間使いの日記




 
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☆ 自由の幻想 ☆ 1974年・フランス

2014年10月上旬  レンタルDVD
監督 ルイス・ブニュエル
主演 ジャン=クロード・ブリアリ 他 大勢

感想
すごい監督で、やっぱ好きと思う☆
まぁ遺作の一作前だからだけどね~遺作と同じようなテイスト感じた。

ひとつずつのエピソード自体も考えさせられたりいろいろで、
それがつながってゆくスムーズさと、そして、
特にラストシーンのエミュー(ダチョウ)の凄さよネ~。
エンドロールの名前も赤い文字で、とっても怖かった・・・。

11ヶ?とかのエピソード、つながり方もうまくて
一種のオムニバスとも言えるかもしれないけど、
ちょっと全然違うような気も・・・

人間にとって何が一番大切なのか?
表面上に見えることと、こころの奥底に隠していることと、
隠しているのにチラチラ見せてしまう事や、
人間って面白いな~とか、怖いな~とか、

もしかしたらアレは自分か?とか考えさせられ、
悪く言えば、コントの連続のようなこの作品、
すごく良く言えば、芸術作品の高みをきわめているよう
に思いました。

この監督の作品は、好きなのが多いです♪
今年出逢ったなんて
(若い頃に「昼顔」を見ていますが、本当の意味での出会いは今年です)
嘘みたいです(笑)。

この作品のあらすじは、ネットでの情報で充分かと思います・・・。



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☆ 哀しみのトリスターナ ☆ 1970年・イタリア/フランス/スペイン

2014年10月中旬  レンタルDVD
監督 ルイス・ブニュエル
主演 カトリーヌ・ドヌーヴ

あらすじを含む感想 (ネタばれを含みます)
この作品は「自由の幻想」とかと違って、順番にお話の筋道が通り、
何年間もの事を描いているので、まぁ分かりにくくはなかったし、
最初が16歳の処女として、だんだんどんどん変化して、女になって、恋を知って、
どうしようもなくなって、最後はそうする・・・という展開を

この女優は物凄い演技力があるわけでもないように見えるんだけど、
演出がカバーしたせいか 非常にうまくいったと思います

ラストシーンから超早送りで巻き戻して、孤児になったところまでいきつくのは、
人生の始まりと、今ラストシーンがまた新たな始まりという感じなのかな?

最初から恋を知るまでは、ひたすら男が怖く不気味だったけど、
よく考えれば父親でもないのにひきとって偉かったし、
ブスな子なら良かったんだろうけど、あんなにキレイだから、仕方ない成行きだったように思いました。
まぁでも女性(少女)の気持ちが分かるので、可哀想でもありました。

恋を知ってからのあのふてぶてしさは、何だ???
食べさせてもらっているのだから、家を早く出れば良かったようにも思うけど、
無理だったんだろうね~。

結局男も「手を出さずに尊敬されていれば」
女も「恋を知ったときに家を出ていれば」
と、どちらも出来ない事だったんだろうな~と、納得。

終盤足が悪くなってからは、鬼気迫る感じで、
召使に裸を見せるところは必要な演出だったとは思うけど、ちょっとね~。

ドヌーブは片足を折りかえしての演技だったのでしょうし、
CGなくてもあの生首は編集で何とかなったのでは?と思います。

好きになれれば一番良かったのにね・・・。
医者を呼んでほしいというのに、見殺しにするのは、
やっぱその後の後悔を呼ぶからね・・・辛いシーンでした。

終盤は最初と反対になって、皆がよりかかるし、やってられないよね・・・。
じいさんは機嫌ばっかり取っていたし、正式に入籍したし、
逆転する人生の、塞翁が馬って感じだった

邦題は今一つだけど、ただの名前よりはずっと良いと思います☆



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☆ 小間使いの日記 ☆ 1963年・フランス/イタリア

2014年10月下旬  レンタルDVD
監督 ルイス・ブニュエル
主演 ジャンヌ・モロー

あらすじを含む感想 (ネタばれを含みます)

ジャンヌ・モローね・・・。

今回ハッキリとしたのは、私的にはこの監督は
遺作に向って後になるほど(どんどん)良くなるということです。

この作品はその「とっかかり」に なる作品なのかもしれませんね?
よく知りませんが、そんな感じがしたのは
やっぱりラスト辺りで「居留外国人」のことだけ言い続けて

後は全部ほったらかしで、バッサリ切って、唖然と呆れ果てる
その感じが、けっこう凄くって(笑)
あれもこれも、いったい ぜんたい どうなったん?

こういう終り方が好きで、沢山見ている私でも、
この作品に限ってはビックリ仰天、ちょっとね~と、考えがぐるぐるぐるぐる・・・。

まぁセレスティーユの狙いも、
あのお屋敷のいろんなヘンタイさん達も、
分かりやすいと言えば分かりやすいですよね・・・。

でもセレスティーユのあのやり方は (とうとう結婚した相手も含めて)
今までも やってきたような感じもしたのですけどね・・・。

美しい自然の多いあの地方、森、お屋敷、
最後らへんの港町、白黒の・・・
どこもかしこもこの頃の(1963年頃の)フランスをよく現わしていると思いました☆

ま、結局、ルネという少女の件だけ人間らしさを現わしているのかもしれませんが
証拠をでっちあげてまでの工作や
そのために人の心をもてあそぶのがちょっと・・・
まぁ仕方ないのかも?

キレイ事かもしれないけど、子供 (この場合10歳くらい) の 命だけはと、そう思う、
他の事は悪い人間でも・・・そういうことってあると思います。 ( 「スカーフェイス」 とかね・笑)
だから私的にはそこはOKでした。

全体的に良い作品でしたが上記2作品よりはちょっと劣りました。




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