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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-484  アンネの追憶

  1. 2014/08/30(土) 23:00:00_
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MI RICORDO ANNA FRANK (アンネの追憶) 2009年・イタリア



アンネの追憶




 
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2014年8月30日(土) FOXムービープレミアム

監督 アルベルト・ネグリン
主演 ロザベル・ラウレンティ・セラーズ (アンネ・フランク 役)



感想の前に


この作品の内容は、小学生のアンネ・フランクが転校生のハネリ・ホスラーに
出会うところから始まって、有名な隠れ家生活はホトンド描かれず、
逮捕されて以降の事をメインに(ハネリの証言も含めて)描かれています。

なので、ハネリさんの証言や、
お父さん(オットー・フランク)の開放以降の事実としてあった事以外は、
私的にはほぼ全てフィクションだと思っていますが、

そのフィクションは、良い意味でのフィクションで、
下手なノンフィクションよりずっと良いと思いますし、
「あり得えね~」的な不自然なことはなかったので本当に良かったと思います。

 

感想

この映画は言語が英語で、その点はとても残念でしたが、
諸般の事情で仕方ないと思いました。

以前に見た「アンネの日記」でも英語で、アンネの名前が「アンナ」としか聞こえなくて
とても残念だったのですが、
この映画は同じ英語でも「アン」と聞こえたので、まだマシで良かったです☆

皆が捕まって去って行ったあとに、ミープさんがアンネの日記を拾い集め、
読まずに保管し、本人に渡そうと考え、それが叶いそうにないからと
落ち込み激しいオットーさんに渡したシーンは、本当に崇高でした。
君のお陰で生き返った、的な発言は事実だったと思います。

この映画には他にも多くの崇高な発言が出てきますが、
それらは決して綺麗事ではなく、

私は若い頃に遠藤周作をたくさん読んでいて、
このアウシュビッツ収容所という場所についての
あるイメージを持っているのですが、
この映画はそのイメージを見事に具現化してくれました。

(どの作品とは言いませんが、オスカーとったサイテ―作品とは比べ物になりません・笑)


結局人間は追いつめられた時に「愛」しか残らないという事だと思います。
そしてこの映画では「自由」の意味も深く考えさせてくれました。

逮捕以降、
アンネのしたこと、考えた事、
お母さん・お姉さん・ペーター母のしたこと・考えた事、
お父さん・ペーターのしたこと・考えた事、
そしてミープさんの行動の全て・・・。

ハネリ一家の行方を思うとき、
同じユダヤ系でも、扱いの随分違う人達がいたのだと、初めて知りました。
  (ハネリ父がドイツの政府の人間だったから、扱いの良い収容所で
   囚人服も着ずに済み、自分の荷物も持っていられて、医者もいた事などです)

そのハネリのお父さんはあんなに小さい子(妹3歳で逮捕)を
無事に収容所で育て続けたあの勇気には、
もう本当に頭が下がるとしか言えなかったです。

ハネリさんは今もご健在で、少女の頃の夢をかなえ
子供がいっぱい、孫いっぱいに囲まれてイスラエルで暮しているそうです。
(そんな国なのに、結局、自分たちも何しているのでしょう?)

そして「作家になる夢をかなえたのね」
これは本当に友達(親友)だからこそ言えた、心からの
温かい言葉で、後世の私たちがどうこう言える事ではないと思いました。

崇高な、ラビの先生、
でも、今回一番引っ掛かったのは、
ドイツのナチの下っ端の人達は、戦後どう生きたのかな~?って事でした。

ユダヤ人の子供たちがいると分かっていて、ガスを送り込み、死なせる・・・
そんな事を毎日のようにしていたら、気が狂うでしょうね~可哀想に・・・
自分にも子供がいたのかもしれない、だったらなおさら・・・

ヒムラーなる狂気の人物の「女子供を殺すこころ構え」なる発言には
そういう人間を今後絶対に出してはいけないと思いました。

ハネリとアンネが再会できて良かった・・・
それは、この映画(もちろんその原作の本や、いろいろ)の為にも
何も知らない私たちの為にも・・・

エンドロールは綺麗事ではなく、
あの美しい回転木馬の夢は、いつもアンネが言っていた
目を閉じて、ココは別の場所だと想像する・・・
想像の翼が、製作者にも伝わったからだと思いました☆



そして父オットーさんが、小学生に講演して
「今日アンネが50歳の誕生日を迎えていたら」という言葉を聞き、
この映画が1980年頃が現代目線で、
自分の今の年齢を思い、大切に生きていかねば・・・と改めて思いましたし、
ハネリさんが生きているのはほぼ当たり前的に思えました。
戦争さえなければ、アンネさんも今84歳くらいで孫に囲まれているのだろうな~と。。。

この映画は私にとっては素晴らしい作品でしたが、
アウシュビッツの事を正しくご存知ない方が見るとショックを感じて
否定したくなるかも・・・と思います。
どうか世界史の授業で正しく教えて差し上げて下さいね☆




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