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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-135  白痴  (1951年・日本版)

  1. 2013/12/03(火) 23:00:00_
  2. 黒澤明
  3. _ comment:4
白痴  1951年・日本



白痴




 
.


2013年12月3日(火)  セルDVD

原作 ドストエフスキー
監督 黒澤明
主演 まぁ、見る人によって違うのでは???



感想の前に

今年の元日にジェラールさまの「白痴 45年・仏」を見て、
この作品は見ないつもりでした・・・。
(そうたいした作品ではなかったけど、ジェラールさまは良かった☆)

でも、先日来、森さんに惹かれてしまい、どうしようもなく見たくなり
ホントは「コタンの口笛」が見たかったのですが、セルソフトがなくて
こちらを買いました。
黒澤監督の事はよく知らないし、あまり好感は持っていないので
ちょっと心配な感じで見始めました。



感想

序盤で驚いたのが、東山千栄子さんの役柄で、
も~うガックリ! でも女優だもの・・・良い役ばかりやってられないですよね?
また、その、ガックリの役が似合うこと! 

やっぱお上手だから、こころを打つのね~♪
それが最後の最後まで続きました。
役柄的に気持ちが分かったので、なんとも言えにゃい☆


(チョイ役ですが)赤間の母親・・・出番は短かったけど、
亀田と赤間の繋がりの上で、お守りを交換したときに
あの場面があって本当に良かった。


終盤のいくつかのシークエンスですが、
ひとつずつが、独立した映画にでもなりそうで、
怖かったですね~。
 


女同士の対決、
男二人の共感、
そのどちらもが、ほぼ命がけ。

綾子さんは、でも、すぐに風邪をひく性質(たち)らしいけど
最後の最後まで、お元気で、ご立派に言いたい放題で、
一番強い方では???(笑)


ジェラールさまの映画とは何と言うか・・・全然違いました。
あ、もちろん、向こうは向こうなりに良かったんですけど
(いまいちだったけど、良い点もあったので・・・)

こちらは(今・現在とは全然)時代は違えど、同じ日本人として
分かりやすい心情・普遍的な価値観・共感する部分・・・
いろいろとあったし、


なんといっても、
札幌を舞台にして正解だったように思います☆

もちろん住んだ事はないけど、
私の好きな作家の釧路とか、旭川とかに
通じる描写っぽい、文学的な香りのする作品だったから・・・。

まぁ多分、監督が「縦に切れ!」とキレたらしい、
完全版を見られれば、それが一番なのでしょうけど
それはもう不可能みたいですから、この170分くらいの映画で我慢するしかないとして、

久我美子さんは、あんな顔してラストシーンと言い、
得してホホホ・・・。

原さんは流石の迫力だけど、役柄が損でした。
もちろんそれを上手になさっていたんだけど・・・。

千秋さんは、あんな役柄が似合って、
俳優人生、素晴らしかったと思いました☆

千石さんのお若いこと!!!
あの兄妹は・・・まぁホントは普通に過ごせたんだけど、
あの女のせいでね・・・。

ほとんど知らない女優さんだったけど、三好栄子さん、
この映画では、普通に子どもを育てる人が、このヒトの役柄くらいしかなくて
(東山さんの役柄は、もう子供は二人とも成人しているので・・・)
やっぱ、心情、お察ししました(あんな夫だし)。

三船さんはすっごく2枚目で、う~ん☆(一応、ヤクザの役柄らしい)
「血と砂」とはまた違って、という部分と
同じと思うような部分とあったけど、大スターらしかった・・・
役柄も森さんと反対では多分うまくいかなかったと思うし。


・・・そう、でも、やっぱ、駄目だわ~私。
森さんにやられています(笑)。

ジェラールさまとは違いますよ、全然。
でも、何か良い俳優ですわ。

あの白痴そのものの、あの視線、首の角度、人に対する身体の向き、
キチンとした日本語で順番に話すこと、
そして綾子の言うとおり、人を愛しただけという・・・。

原作をご存じな方には残念な作品なのかもしれないけど
私には素晴らしい作品でした。
11月を ひきずって、まだ邦画祭り続行中かも?


あ、監督さんですが、やっぱり凄いとは思いました。
強制的に短くされた作品でも、こんなに「力」が あるって・・・そして、
特に最後から2番目のシークエンスの、ろうそくの灯りの演出は
結構いつまでも心に残りそうです♪




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comment

  1. 2013/12/06(金) 21:05:29 |
  2. URL |
  3. かえるママ21
  4. [ 編集 ]
坂口安吾の「白痴」かと思いましたが、違うのですね。
ドフトエフスキーの方なのですね。
札幌が舞台なのですね。

>なんといっても、
>札幌を舞台にして正解だったように思います☆

一度も見た事ない映画ですが、
miriさんのレヴューを拝見して、是非見てみたいと思いました。
素敵なレヴューをありがとうございました。

こんばんは!

  1. 2013/12/06(金) 23:38:00 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
仰るとおりで監督のタッチしない所で「ズタ切り」にされた作品を観る気になれなくて。
(評価が割れてる作品というのも、気が乗らなかった原因)

綾子さんは、でも、すぐに風邪をひく性質(たち)らしいけど
最後の最後まで、お元気で、ご立派に言いたい放題で>
昔からこの映画の久我美子は観てみたかった。(笑)
(或る撮影エピソードから、ずっと興味が有ったんです)

そんなこんなで、ここの所、ずっと迷ってた作品。
miriさんの記事を読んで、決心がつきました。
来年になると思うけど、観てみます。
ありがとうございました。

千石規子さん>あの頃の千石さんて、誰にも無い魅力が有って大好きです。
演技に関しては、「静かなる決闘」の三船さんとのクライマックス長回しで、スタッフ全員を本当に泣かせた人。
(本番中、微かにカタカタ音がするんで監督が「誰だ!」と思って見回したら、自分が感動して震えてた(笑))

※公開時の4時間版、ロシアにあるらしいのですが、持ち主が手放さないとか聞いた事が有ります。
 いつ燃えるか解らないし、劣化していくし・・・。(泣)

かえるママ21さん、こんにちは☆

  1. 2013/12/07(土) 14:29:59 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆

> 坂口安吾の「白痴」かと思いましたが、違うのですね。
> ドフトエフスキーの方なのですね。

あ、すみません書いていなくて!
この後、追記しておきますね~!!!

> 札幌が舞台なのですね。

ハイ、日本でこの作品をと考えた時に
やっぱり札幌が一番だと、見終わっても思えるし、
見る前も冷静に考えれば、そう思えるな~って思いました☆

> 一度も見た事ない映画ですが、
> miriさんのレヴューを拝見して、是非見てみたいと思いました。
> 素敵なレヴューをありがとうございました。

そう仰って下さり、有難うございます☆
レヴューというほどの記事でもなく、ただの感想ですのでお恥ずかしい・・・。

この作品はちょっと長いのですが、
またいつか、お子様方が大きくなられて、ママさんにお時間が出来たら
是非、昔の札幌、その吹雪、などを、見て頂きたいな~って思います☆
こちらこそ、有難うございました☆


.

鉦鼓亭さん、こんにちは☆

  1. 2013/12/07(土) 14:34:53 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
お忙しいところ、コメントを頂き、有難うございます☆

> 仰るとおりで監督のタッチしない所で「ズタ切り」にされた作品を観る気になれなくて。
> (評価が割れてる作品というのも、気が乗らなかった原因)

やはりそうでしたのね。

> 綾子さんは、でも、すぐに風邪をひく性質(たち)らしいけど
> 最後の最後まで、お元気で、ご立派に言いたい放題で>
> 昔からこの映画の久我美子は観てみたかった。(笑)
> (或る撮影エピソードから、ずっと興味が有ったんです)

どの作品でもお美しいですけど・・・
この作品の久我さんは、迫力ありました!

> そんなこんなで、ここの所、ずっと迷ってた作品。
> miriさんの記事を読んで、決心がつきました。
> 来年になると思うけど、観てみます。
> ありがとうございました。

そう仰っていただけて、こちらこそ有難うございます☆

> 千石規子さん>あの頃の千石さんて、誰にも無い魅力が有って大好きです。
> 演技に関しては、「静かなる決闘」の三船さんとのクライマックス長回しで、スタッフ全員を本当に泣かせた人。
> (本番中、微かにカタカタ音がするんで監督が「誰だ!」と思って見回したら、自分が感動して震えてた(笑))

ほほほほほ・・・。

> ※公開時の4時間版、ロシアにあるらしいのですが、持ち主が手放さないとか聞いた事が有ります。
>  いつ燃えるか解らないし、劣化していくし・・・。(泣)

もう何十年も経っていますのでね・・・諦めるしかないのでは???
持ち主さんもちょっと気持ちを変えて
世界中の人に、楽しんで頂けば良いのにね~!!!

完全版出たら買いますか~?(笑)
・・・きっとBDにしても、けっこうヒドそうな気がしますよね~。残念☆


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古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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