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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


2-2228  イタリア麦の帽子

  1. 2013/07/01(月) 23:50:00_
  2. ルネ・クレール
  3. _ comment:0
LE CHAPEAU DE PAILLE D’ITALIE  (イタリア麦の帽子)  1927年・フランス



イタリア麦の帽子




 
.


2013年7月1日(金)  買ったソフトを見ました☆

監督 ルネ・クレール
主演 アルベール・プレジャン
(私には親しみ深い俳優さんなのですが、彼には見えませんでした!
 チャーリーそっくりの風貌でした) 

感想
とにかく、面白かったです☆
こういう「単純な笑い」は、なかなか今の映画では・・・望みにくいです。。。

クレールの完全なサイレントは初めてでした。
(サイレントとトーキーの混ざった映画は数本見ていますが)

説明の字幕が少なくって、もしかしたらお話しに付いて行きにくいヒトもいるかも?
・・・でも多分、公開当時のフランス人にはなじみある(少し前ではあるのですが)
風俗等で、今の日本人が見るよりはずっと、見やすかったように思います。

フィルムがかなり残念なことになっていますが、もう90年近く前の作品ですし
仕方ないかな~と、かなり大らかな気持ちで見ました。
このあたり、許せない人には無理な作品です。

まぁ、そのくらいで、あとは言う事なしですね~♪
特に凄いのは音楽の使い方です。

サイレントですし、音楽は必須なのですが、
私にも分かるヴィヴァルディの「四季」を中心に、聞いた事のあるクラシックばかりで、
しかも場面にピッタリ合うよう(特に怒りのシーンはジャスト)に なっているので、

もしかしたら、曲に合わせて脚本書いたのかな~?
なんて思うくらいでした☆



俳優の演技を見ていると、
アメリカ映画のチャップリンシリーズと間違えそうで、もうほぼ同じです(笑)。

結局、チャーリーとクレール監督は、お互いに影響し合っていたのだろうな~と、
「自由を我等に」を「モダン・タイムス」がパクったと悲しんでいたけど、
そうではなく、お互い切磋琢磨していたんだろうな~と信じられました☆

あとはいちいち全部書けないけど、サイレントの強みで
見て分からせる面白さが、全編通じて、これでもか・これでもか・と・来るので、
メモなんかとらずに、その場その場を心から楽しみました♪

まるで「しりとり」のように繋がってゆくお話。
「珍しい、美しい、イタリア麦の帽子」をめぐる部分と、
それ以外のあれこれ・・・道具屋さんのお婆さんがラッキーでしたね!

でも最後に思うのは、自分の結婚式当日に、不倫カップルの用事で振り回される主人公・・・
人生ってそういう「毒」もあるんだよ、って言われているように思いました☆

・・・それでもその不倫も、すれすれのところで、上手に最後、
観客が映画館を出るときにイヤな気持ちにならずに、
(映画館で見る以外の方法は、当時なかったのですから)

なんとなくあったかく納得する気持ちになって
皆で楽しく家に帰れるように・・・
そんな(観客を第一に考える)作風が、今回も光っていました♪





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