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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


2-1997  レ・ミゼラブル  (2012年版)

  1. 2013/01/12(土) 23:00:00_
  2. トム・フーパー
  3. _ comment:8
LES MISERABLES  (レ・ミゼラブル)  2012年・イギリス



レ・ミゼラブル




 
.


2013年1月12日(土)  近くのシネコンにて

監督 トム・フーパー
主演 ヒュー・ジャックマン (ジャン・バルジャン 役)



感想の前に

今年初の映画館・・・もっと短い映画を見たかったけど
特に何もなかったので、仕方なくコレを見ました☆

このお話は小学生の時に(4年生の頃?)学級文庫にあったので
その学齢に合ったモノを読んだだけで、大人になってからキチンとは読んでいませんが、
なんとなく覚えてはいます。

あとルルーシュ監督の同タイトルの内容的には違う映画は
見て覚えていますし、好きな作品ですが、本筋が違うので・・・。



感想

良かったです。
手堅い演出と、それぞれほぼピッタリなキャスト、それが勝因でしょう。

そして何より、この映画はミュージカル仕立てにして大成功☆
普通にドラマ仕立てだと、苦しくなって見辛いかもしれないから。

見る人それぞれに胸を打つシーンや、思い入れのある人物は違うと思います。
私も数人の人物と、いくつかのシーンに胸を打たれました。

まず導入部のあのスケールには驚かされました。
何をしているシーンか分かると、もっと驚きました。
上手に観客のハートをつかむ監督ですね!

そして第一に私を泣かせたのは、言わずと知れた貧乏教会の司教さん。
あの人だって誰にでもモノ盗られて平気なのではなく、
彼に何かを感じたに違いないと思いました。
天国の入り口にいてくれたのは、ずっと全てを見ていてくれたのだ と理解しました。

後半にグッときたのは、宿屋の娘だったエポニーヌ。
どうしてあんな両親から生まれ、あのような子供時代を過ごして、
こんなに美しい たましいの持ち主に育ったのでしょう?

報われない想い・・・握りつぶす事も できた手紙。
でも愛する人に幸せになってほしいという想いは、つまり愛。
彼女は見た目がどうであれ、その象徴であったと思います。
ついでに歌が一番うまかったのは この女優だと思いました。



全編通してシンパシーを感じたのは、ジャベール。
ファーストシーンから最期のシーンまで数回、
いつも高らかに正義を歌うのは、高い場所、下界を見降ろす危うい場所。

囚人の母から生まれ、どれだけの努力で今の地位を築いたのでしょう?
警察官が法を守って何が悪い?
心のバランスは、でも、自分が陥れたかった人間に助けられたとき
もう保てなかった・・・でもラストシーンに彼を入れなかったのは、失敗。

こんな感じでしょうか?
長かったけど、引きこまれ、大丈夫でした。

仕方なく見た、という姿勢を反省しました。
もう4週目くらいですが、結構な人数が入っていました。
同年輩だけでなく、若いヒトもいました。

私にとっては、ものすごく良くて、ものすごく感激する映画ではないけど、
お金を支払って、時間を使って、わざわざ見に行くには
非常に良い作品で、ある程度の感激に浸れます。
明日サントラCDが家にあっても おかしくない状況です(笑)。



追伸:フランス語ではない件ですが、この映画に限っては
    英語の方が歌の意味合いがよく分かるので、かえって良かったと思います。



↓ この度断捨離の一部で映画チケットを捨てることにしました。
 その代わりに実寸大で記事に貼り付けます(笑)。 2020年9月

レミゼラブル映画チケット




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comment

  1. 2013/01/13(日) 00:21:08 |
  2. URL |
  3. take51
  4. [ 編集 ]
こんばんは!!
なるほど、確かにラストにジャベールは居て欲しかったですね~
ジャベールが亡くなった子供の胸に勲章?を置いた時、
最初のスイッチが入りました。号泣しました(笑)

>いつも高らかに正義を歌うのは、高い場所、下界を見降ろす危うい場所。

なるほどですね~、意味があったんですよね!納得です。

>ついでに歌が一番うまかったのは この女優だと思いました。

彼女はミュージカルでもエポニーヌ役を演じてるそうですよ!
上手いはずですよね!(^.^)

この映画はBDが出たら「初回限定なんちゃらBOX」を
買うと思います!(^^♪

ミュージカルの「25周年記念講演レ・ミゼラブル」のBDが
1700円くらいでamazonにあったので注文しましたが、発送される
気配がありません。注文が激増してるのでしょうか?(^▽^;)

take51さん、こんばんは☆

  1. 2013/01/13(日) 18:42:35 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆

> なるほど、確かにラストにジャベールは居て欲しかったですね~

共感して頂き、嬉しいです。
あれでは彼が地獄にでも落ちたかのような錯覚に陥りますよね?

> ジャベールが亡くなった子供の胸に勲章?を置いた時、
> 最初のスイッチが入りました。号泣しました(笑)

はぁ・・・まぁ良いシーンではありましたが、泣くほどでは・・・
あのシーンはちょっと意味が分かりませんでした。

あんな気持ち、あの時のジャベールにあったのでしょうか?
まだこころのバランスは取れていた頃だと思ったのですけどね~???

> >いつも高らかに正義を歌うのは、高い場所、下界を見降ろす危うい場所。
> なるほどですね~、意味があったんですよね!納得です。

ハイ、彼は上から見おろさずにはいられない・・・
そういう生き方しか出来なかったのだと私は思います☆

> 彼女はミュージカルでもエポニーヌ役を演じてるそうですよ!
> 上手いはずですよね!(^.^)

ハイ、私もパンフレットを買って読みましたので
とても納得しています♪

> この映画はBDが出たら「初回限定なんちゃらBOX」を
> 買うと思います!(^^♪

記事にも書かれていましたね~。
私はBDは買っても見られないような気がするので、サントラを注文しました。
音楽なら聞きながら家事が出来るからです♪

> ミュージカルの「25周年記念講演レ・ミゼラブル」のBDが
> 1700円くらいでamazonにあったので注文しましたが、発送される
> 気配がありません。注文が激増してるのでしょうか?(^▽^;)

やはりこの時期ですから・・・
皆・何かを買わずにおられない何かをこの作品は持っているのでしょうね~。
気長にお待ちくださいませ~♪

観てきました!

  1. 2013/01/14(月) 03:18:02 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
 miriさん、こんばんは

導入シーン、圧巻でしたね。
素晴らしいシーンだし、被さる歌も良かったです。
(何故か「ベン・ハー」を思い出しました、歌も実はちょっとだけ「ダウンタウン物語」の 「Dawn And Out」を思い出しましたが)
ジャベールは良かったです、マリウスも適役だったと思います。
ジャン・バルジャンは、いいんだけど、僕の持ってるイメージとは少し離れてました。
ガヴローシュは確かにガヴローシュなんだけど、何か、やけに健康優良児だったなァ。(笑)

反対に女優陣は、ほぼ全員イメージに合わなかった。
エポニーヌは、あの物語で一番悲惨で見放された人間なので、もっと痩せてるイメージなんですよね(原作では、背が高く痩せぎすで、長い貧困の為15歳と50歳が同居してるような顔)、でも映画の娘は肉付きが良すぎて・・・。
舞台も同じ娘が演じて「当たり役」のようですけど、何か、シックリしなかったですね。
ファンティーヌとコゼットは、僕が勝手にイメージを持ってるんで、それに合わなかっただけです。

僕が18の頃、まず最初に出合った「レ・ミゼラブル」は、みなもと太郎氏の長編ギャグ・マンガだったんですよ。(笑)
このマンガでの二人が滅茶苦茶可愛く描いてあるから、多分、誰がやっても同じ印象(ダメ)かもしれません。
原作は20歳頃読みました。(25年前からクライマックスの第5巻が行方不明なので、明日、本屋で探してきます~笑)
原作読んでるから、今更、「ミュージカルはいいや!」だったんですけど、予告見てる内に、ちょっと興味が沸いて、「観たい」という人も居たので一緒に観に行ってきました。

涙は出ました。(最近、異常に涙腺緩いので~笑)
でも、映画に感動してるのか、原作を思い出して感動してるのか、自問している最中です。
(原作の第5巻後半は、もう涙なしには読めなかったから・・・)


ダイジェストとしては、みなもと太郎氏のマンガの方が良く出来てると思いますが、映画にはミュージカルの魅力が有りました。
(マンガも映画も、原作の本質を曲げてない所が好きです~マンガはギャグ・マンガなのに泣けてしまう名作なんですよ)

アカデミー>「美術賞」と「衣装デザイン賞」は獲りそうな予感。

※日劇は1,000人近く入るんですが、僕の観た回は「売り切れ」
 久し振りに満員の映画館で映画を観ました。
(終了後、拍手する人達も多かった~儀式的ではなく自然発生的だったのが良かったです)

Re: 観てきました!

  1. 2013/01/14(月) 18:43:30 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
鉦鼓亭さん、こんばんは☆
コメントを有難うございます。

なかなかご自身のイメージと合わないキャラが多かったようですが、
この映画はこの映画として楽しまれた方が良かったのではないでしょうか?

158分 対 何十年間の想い では(漫画も小説も)
この映画が勝てる筈ないですよね~(笑)。
今現在の白人・ミュージカルの出来る俳優で、
当時の容貌をしている人は皆無だと思いますし。

私も原作等で自分の想いのある作品ではなかなか難しいですが
この作品は真っ白に近い気持ちで見られて良かったと思っています。

では、記事がアップされたら読ませて頂きますね。

  1. 2014/01/23(木) 12:59:30 |
  2. URL |
  3. バーンズ
  4. [ 編集 ]
miriさん、こんにちは

ラストのあの場にジャベールがいなかったのは
「タイタニック」のイジワル金持ち婚約者を思い出しました。
(作品としても印象がちょっとだけ似てる気がします、タイタニックとレ・ミゼラブル)

あの婚約者も確かにいい人ではなかったけど、
ちょっと気の毒になりました
客船のみんながいるのに、彼だけいないのは
思い出から完全に消えてなくなってるってことでしょうから...

>いつも高らかに正義を歌うのは、高い場所、下界を見降ろす危うい場所。

僕なぞは、危なっかしいことしてるなあと単純なことを思ってしまいました。

最初はしっかりした足取りだったけど、後になるほどグラついていったように見えました。その実、一番揺れて悩んでいたのかも。

バーンズさん、こんにちは☆

  1. 2014/01/23(木) 15:51:14 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆
返信も読ませて頂きました♪

> ラストのあの場にジャベールがいなかったのは
> 「タイタニック」のイジワル金持ち婚約者を思い出しました。
> (作品としても印象がちょっとだけ似てる気がします、タイタニックとレ・ミゼラブル)
> あの婚約者も確かにいい人ではなかったけど、
> ちょっと気の毒になりました
> 客船のみんながいるのに、彼だけいないのは
> 思い出から完全に消えてなくなってるってことでしょうから...

ごめんなさい、実は「タイタニック」未見なのです~お恥ずかしい!!!
(全然映画を見られない時期の公開でしたので・・・)

最近になってオンエアが数回あって、チラ見は数回しているのですが
いつもラスト前で、ラストあたりは何回も見ているのですが
内容はほぼ全然分かりません(笑)。

いつか「タイタニック」全部を見る事があったら、
バーンズさんのお言葉を思い出して見たいと思います☆

> 僕なぞは、危なっかしいことしてるなあと単純なことを思ってしまいました。
> 最初はしっかりした足取りだったけど、後になるほどグラついていったように見えました。その実、一番揺れて悩んでいたのかも。

そうですね・・・最初は自分の中と外が一致していたのが
だんだん揺れてきたのでしょうね~「ぐらつく」仰るとおりだと思います☆

男性陣では圧倒的な歌のうまさで、見た感じもピッタリで大好きです♪
天国に入れないわけがない、と、今も思っています。

>この二人って根本的には近いように感じました。
>どちらも大切なものに一生懸命尽くしてるだけなのに、対立してしまうという。

そうですね、きっとその通りなのだと思います☆
やっぱり役柄は、このままが良いですね♪


.

観ました

  1. 2016/06/12(日) 11:54:07 |
  2. URL |
  3. 宵乃
  4. [ 編集 ]
個人的にはぜんぜん合わなかったです(汗)
楽曲がとくに。ぜんぶ同じような曲に感じたし、ミュージカルに時間を割いているせいで、一つ一つのエピソードが薄くなってる印象。
ニーアム版でカットされていたエポニーヌのエピソードが描かれていたのは好感だったものの、すごく説明的で葛藤の描写も少なく入り込めませんでした。
全体的に、歌で心情をぜんぶ説明してしまうところがどうも…。
ニーアム版を観てから、あまり経ってなかったのもよくなかったみたいです。

>心のバランスは、でも、自分が陥れたかった人間に助けられたときもう保てなかった・・・でもラストシーンに彼を入れなかったのは、失敗。

ジャン・バルジャンが牧師に教えてもらったように”愛”を知って、でも法に背いた自分自身が許せないから審判は神に任せようということで身投げしたのかなぁと思いました。
なので、ラストにいないならどっかで生きてるか、天国に行く前に(本人が納得できるよう)修行してるのかなと。
まあ、描かなかった意図は分かりませんけどね~。

Re: 観ました

  1. 2016/06/12(日) 14:40:08 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
宵乃さん、こんにちは☆
コメントを有難うございます☆

> 個人的にはぜんぜん合わなかったです(汗)
> 楽曲がとくに。ぜんぶ同じような曲に感じたし、ミュージカルに時間を割いているせいで、一つ一つのエピソードが薄くなってる印象。
> ニーアム版でカットされていたエポニーヌのエピソードが描かれていたのは好感だったものの、すごく説明的で葛藤の描写も少なく入り込めませんでした。
> 全体的に、歌で心情をぜんぶ説明してしまうところがどうも…。

そうでしたか~それは残念です~。
この映画は、でも、最初のシーンからして、映画館で見たからこそ
凄さが分かった感じがしたので、私も今回は録画したけど
見るのはずっと後にしようと思っています(笑)。

まぁ歌で全部説明するのがお好きでなければ仕方ないですネ~
でも楽曲は全部違うと思うんですが???

> ニーアム版を観てから、あまり経ってなかったのもよくなかったみたいです。

先日イマジカでオンエアしたので、今月か来月には見たいと思っています。
リーアム・ニーソンさんはお上手なので楽しみです!
宵乃さんの記事がありましたよね~後日お話いたしましょうネ~♪

> ジャン・バルジャンが牧師に教えてもらったように”愛”を知って、でも法に背いた自分自身が許せないから審判は神に任せようということで身投げしたのかなぁと思いました。

そうなのかもしれませんね~

> なので、ラストにいないならどっかで生きてるか、天国に行く前に(本人が納得できるよう)修行してるのかなと。
> まあ、描かなかった意図は分かりませんけどね~。

描かなかった意図は、単純に悪人は地獄という意味だと思います。。。
でも宵乃さんが私の言いたい事を分かって下さって、本当に嬉しいです!
身体は生きてはいないと思うので、修行後に天国に入れると信じたいです♪


.
 
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古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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