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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


2-1991  アタラント号

  1. 2013/01/05(土) 23:00:00_
  2. ジャン・ヴィゴ
  3. _ comment:2
L'Atalante  (アタラント号)  1934年・フランス



アタラント号




 
.



2013年1月5日(土)  頂いたVHS

監督 ジャン・ヴィゴ
主演 3人

感想の前に

好きな監督というか、前々からお名前やちょっとした事だけ知っていて、
一度作品を見てみたいと思ってきました。
今回、良い機会があり、VHSを頂いて、やっと見られました☆

この監督は早世されたので、生涯に残された作品は4本だけ、
この「アタラント号」以外は短編らしいです。



感想

フィルム状態はいまひとつでした。
英語の字幕付きのVHSに、日本語字幕を載せています。

でも、以前に見たそういうVHS(商船テナシチー)よりは ずっと良かったです。
「商船テナシチー」は、いろんな意味でものすごくヒドかったです。

内容は、お話の筋はよくある・他愛なく・分かりやすかったです。
登場人物も多くないし、出来事もそんなには多くないので
スーッと見られます。

主演らしき3人、
若き船長さん、結婚式を挙げたばかりの若い新妻さん、
老水夫さん、

他の人物は、船の見習い水夫・小僧さんと、結婚式の親戚等、
船会社のヒトたち、パリの市民、なので、ほぼ3人(と小僧さん)の映画です。

結婚式を挙げて、即・職場である「アタラント号」に直行。
皆が居るけど、新婚初夜なんですよね・・・
夜が明けたら、汚い猫がいっぱい居て、シーツ滅茶苦茶、
洗濯等の家事、パリに着いても遊ぶこともなく、
すれ違うこころ・・・

それで妻が家出(船出?)して別々に過ごす新婚夫婦・・・
その夜の描写が、エロかったですね~っていうか色っぽいというか、
今まで見た映画の中で一番かもしれない、

あんな風に別々の場所で(夫は船の中、妻は安いホテル)
お互いを想いあって、求めあう描写は、
一緒に居てイチャイチャする描写なんかよりずっと素晴らしいのだな~と、ビックリ!


妻がいなくて、こころ死んだ夫は船長の仕事どころか、何もできずボーっと。
前半の伏線を生かして、セーヌ川に飛び込んで見る幻影の、
美しい幻想の場面・・・



上記2シークエンスだけでも、この映画は素晴らしかったし、
監督さんには長生きしてもらいたかったです。
素敵なフランス映画を沢山作ってほしかった。



船長を励ます老水夫、パリの街で妻を探して連れ戻す老水夫。
このヒトが本当の主演なんでしょうね~
レコードを手で回して、小僧さんのアコーディオンが鳴る・・・お洒落ですよね♪

その老水夫を演じた、ミシェル・シモンさん、
素晴らしい俳優さんなので、ちょっと書かせて頂きます☆




**********************************



☆ ミッシェル・シモンさん 私が鑑賞した作品について ☆
(製作年度順です)



ミシェル・シモン



素晴らしき放浪者 1932年・フランス

監督:ジャン・ルノワール
役柄:主演の放浪者
ミニ感想:
いまひとつでした。長い間憧れていて、やっと見られたけど
あの放浪者の図々しさにガックリ・・・
でもラストシークエンスのあの何とも言えない雰囲気は
同じ監督の「ピクニック」と同じモノを感じました。
いまひとつだとは思ったけど、秀作でした。



アタラント号 1934年・フランス
監督:ジャン・ヴィゴ
役柄:ほぼ主演の老水夫
ミニ感想:上記のとおり



霧の波止場 1938年・フランス
監督:マルセル・カルネ
役柄:準主演の雑貨店主
ミニ感想:
いまひとつでした。
人間関係とかが最悪な感じで・・・。
ハッキリと覚えているのは、ヒロインが着ていたエナメルのコートだけです。
(白黒なのにカラーが見えそう)



旅路の果て 1939年・フランス
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
役柄:主演のうちの一人 養老院の入居者
ミニ感想:
けっこうな映画で、胸を打つところの多い作品。
この監督らしく正式な形式ではないけど一応オムニバスな感じの作品で、
各人の事情等が深く描かれていて、特にミシェル・シモンの役柄には
涙涙・・・誰もが自分の人生の主人公であると、そう思える作品です。 



悪魔の美しさ 1949年・フランス
監督:ルネ・クレール
役柄:主演 (教授 / 悪魔)
ミニ感想:
これは名作。
分かりやすくて温かいこの監督ならではの作風。
人間の心の弱さを深く描いていて、でも、最後には全部がうまくまとまって、
キレイごと的だけど、何故か万人が不愉快にならない作品。



フランス式十戒   1962年・フランス
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
役柄:狂言回しの司祭
ミニ感想:
これも素晴らしい作品。
この監督らしいオムニバスで、1つ1つのお話がとても良く出来ていて、
ある話は涙なしで見られず、ある話はしみじみとした後で笑わせ、
おおむね良作ばかりで、あまりよくない話はひとつしかありませんでした。
その中で、彼は最初と最後の話と途中の切り替え時に出てくる狂言回しで、
こ汚い役柄に悪い蛇が一緒に出てピッタリお似合いでした。



これからも この俳優さんの出演作品を、
なるべく多く見たいと思います♪





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comment

  1. 2013/01/16(水) 06:27:41 |
  2. URL |
  3. マミイ
  4. [ 編集 ]
miriさん、おはようございます。

もううちにはビデオデッキはないのですが、
作品数もたくさんあるし、VHSってすごいのですね。
改めて感心してしまいました。
(内容と関係なくてすみません。)

ミシェル・シモンさん、本当にすばらしいですよね。
『悪魔の美しさ』と『フランス式十戒』しか観たことがないですけれど
私も彼の出演する他の作品をまだまだ観てみたいです。

今年は『悪魔の美しさ』を再見する予定なので
またお話してくださいね~!

マミイさん、こんばんは☆

  1. 2013/01/16(水) 18:44:18 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
お元気にしていますか?
しばらく更新が止まっていて、ちょっと心配でした。
今日は更新なさって新しいおもちゃで良かったです(笑)。

でも新学期が始まってお忙しい時期だと思いますので、
なにかにつけ、ご無理なさらず☆

> もううちにはビデオデッキはないのですが、
> 作品数もたくさんあるし、VHSってすごいのですね。
> 改めて感心してしまいました。
> (内容と関係なくてすみません。)

いえいえ、この記事はVHSの鑑賞記ですので、関係ないことないですよ~。
DVD化されていない名作ってけっこうあるのですよ~。
最近続々とDVD化されているけど、それでもまだまだって感じです。

私は今年になってからVHSの見られる機械を新調したし、
レンタルもちょいちょい借りています。

でも「アタラント号」はレンタルにもなく、ずっと見たかったので
今回見られて本当に嬉しかったです♪

> ミシェル・シモンさん、本当にすばらしいですよね。
> 『悪魔の美しさ』と『フランス式十戒』しか観たことがないですけれど
> 私も彼の出演する他の作品をまだまだ観てみたいです。

ハイ、素晴らしい俳優です。
なかなか出演作のオンエアがないので、
もっと彼を多くの人に知ってもらいたいです。。。

> 今年は『悪魔の美しさ』を再見する予定なので
> またお話してくださいね~!

こちらこそ楽しみにしてお待ちしています!
今日は「プチ・ニコラ」を鑑賞したので、のちほどお邪魔いたしますね~。
 
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miri

Author:miri
古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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