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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


(1-496)  道  (2回目)

  1. 2012/08/05(日) 22:30:00_
  2. フェデリコ・フェリーニ
  3. _ comment:4
再見  LA STRADA  (道)  1954年・イタリア



道




 
.


2012年8月5日(日)  NHKBSでいつかオンエアしたのを録画したBDを見ました。

監督 フェデリコ・フェリーニ
主演 アンソニー・クイン (ザンパノ役)
    ジュリエッタ・マンシーナ (ジェルソミーナ 役)

感想
いや全く凄い映画だ。
この映画は見直すたびに、
違う映画のように迫ってくると思います。


というか、見直すたびに(その時によって違うシーンだけど)
それぞれのシーンが、
「人間としての自分」に「何かを問いかけてくる」
そんな映画だと思います。



ちゃんと見たのは2回目で、チラッと見たことは数回あったけど
「大好き」と分類しながら、怖い想いもあって見直せなかった作品。
今回、良い機会を頂いて、再見出来ました、やっと。

(ただ、残念なことに、フィルムの傷ついた部分を、
  あちこち少しずつカットしてあるのが分かりました
  多分、合計しても5分もないと思いますが、
  NHKでこれではね~困ちゃいますよね~)

ザンパノが留置所から出たときに、
まさかジェルソミーナが待っているとは思いもしなかったのでしょう。
声を掛けられて・・・

あの小さいジェルソミーナが、背伸びしてザンパノの背広を着替えさせるシーン、
あれは「神々しい」と思いました。

きっと嬉しかったザンパノが、ジェルソミーナの故郷と同じ海の見える浜へ
連れて行ったのが、せめてもの、せいぜいの、こころづくしだったのに、
すぐに悪い事言うし・・・(こころの)場面が急に転換してしまう・・・

留置所に車が止まっていたのは、綱渡り芸人が運転して行ったから・・・
彼についって行っても良かったし、サーカス団の人も優しく誘ってくれたのに、
ジェルソミーナの行く道が、真っ直ぐに、彼の手によって運ばれたように・・・

(修道院のくだりは完全に忘れていて、
  やっぱり残っても良かったのに、自分からついて行った・・・)

その人を、殴って(誤まって)死なせてしまった・・・
それを見てしまった・・・それを見ておかしくなったのが、
それが、本当はまともな人間なんだと、
若いときには思わなかった、
私の今回の一番ショックを受けたところです。 



あとは、最後のシークエンスで、洗濯物を干していた女性の話の全てが・・・
やっぱり海岸で見つかったジェルソミーナ、
何も話さず、あのラッパの音だけ残して・・・

ザンパノの、育成歴を思いました。
そして、このラストシーンがあっても、それでも明日にはまた同じように生きて、
いつか野垂れ死にする日に(たましいの)再会をするまでは、ジェルソミーナのことは
きっと封印するのでしょう。

それでも、今夜だけ、今だけ、全身で、
自分の身体・こころ・魂・全部を使って、泣かせてくれ。
(この涙の意味は、彼女のためではなく、
  泣かずにいられない“何か”のための涙だと、今の私にはそう思えてなりません)

「人の生き死には神様だけが知っている」一番心に響いた言葉です。
もちろん「石にも役目がある」とは、初見時と同じようにも思いましたが、
その言葉が、あの留置所に車を置いて、綱渡り芸人が飛んで去るシーンにつながっている事に
初めて気付いたように思いました。

あの音楽はずっと覚えていた通りでした。
今回は何か言っている淀川さんの声も聞こえました。

あと私の耳から聞こえる「ジェルソミーナ!」の叫び声は、
多分ファーストシーンの妹の声が、経年変化したモノだと、今回深く理解しました。

ありがとう、再見する機会を与えて下さって。
本当に、有難うございました。



初見時感想は → こちらです




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comment

ジェルソミーナ

  1. 2012/08/05(日) 23:43:42 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
miriさん、こんばんは
こちらこそです!

まだ、考えがまとまらないので、
記事の中で同じ思いをしたことについて書きます。

私の耳から聞こえる「ジェルソミーナ!」の叫び声は、
多分ファーストシーンの妹の声が、経年変化したモノだと、今回深く理解しました。>
僕も「憶えてた」イントネーションと違っていたので、アレっと思いました。
miriさんの記事を読んで、お互いが記憶違いだったとすると、原因はレコードだと思います。
サントラ版の冒頭に入る「ジェルソ~ミ~ナ~~」の声が映画と違うんじゃないでしょうか、お互い、サントラ版が耳にこびりついてた。
多分、原因はそこで、決して「経年変化」ではないと思います。

ニーノ・ロータのテーマ曲>途中、転調して祝祭というかカーニバルみたいな雰囲気になりますが、「人生は一幕の夢」をイタリア人らしく「(人間なんて所詮こんなもの)それでもいいじゃない」と肯定的に考えたのかな、と、ちょっと思ったりしています。
(ただ、「太陽がいっぱい」でも同じ事をしてるから、N・ロータの趣味にすぎないのかもしれませんけど)

追伸

  1. 2012/08/05(日) 23:55:18 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
「悪魔のエレベータ」って、もしかして、老人と盲導犬が落っこちるやつですか?
あの辺だけ見て、「イヤ~~」な気分になりチャンネル変えちゃいました。(笑)
あの時の犬の悲鳴が今でも耳に残ってます。
(特に愛犬家ではないのですけど、いわゆる幼児体験というやつで~でも妻が犬好きで犬飼ってます)

Re: ジェルソミーナ

  1. 2012/08/06(月) 09:04:09 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
鉦鼓亭さん、こんにちは☆
コメントを有難うございます☆

> まだ、考えがまとまらないので、
> 記事の中で同じ思いをしたことについて書きます。

私はあんまり長く考えないので
パッと書いて終わりって感じで恥ずかしいですが、
映画って、後からきいてくることも多いですので、お許しくださいね~!

> 私の耳から聞こえる「ジェルソミーナ!」の叫び声は、
> 多分ファーストシーンの妹の声が、経年変化したモノだと、今回深く理解しました。>
> 僕も「憶えてた」イントネーションと違っていたので、アレっと思いました。
> miriさんの記事を読んで、お互いが記憶違いだったとすると、原因はレコードだと思います。
> サントラ版の冒頭に入る「ジェルソ~ミ~ナ~~」の声が映画と違うんじゃないでしょうか、お互い、サントラ版が耳にこびりついてた。
> 多分、原因はそこで、決して「経年変化」ではないと思います。

私はサントラを聞いた覚えは全然ありませんが、
もしかしたら淀川さんのラジオで、この監督の話は毎年やっていたので、
もちろんこの映画もミミタコ状態だったので、
そこで聞いたのかもしれませんね~?

自分の中で年数経て変わったように思ったのですが、
もしかしたら映画を見る前からラジオで聞いていて
そっちが残っていたのかもしれませんね~
良い情報を有難うございます☆
(耳は最後まで聞こえるらしく、老化が遅いと思うので、昨日はちょっとショックでした(爆))

> ニーノ・ロータのテーマ曲>途中、転調して祝祭というかカーニバルみたいな雰囲気になりますが、「人生は一幕の夢」をイタリア人らしく「(人間なんて所詮こんなもの)それでもいいじゃない」と肯定的に考えたのかな、と、ちょっと思ったりしています。
> (ただ、「太陽がいっぱい」でも同じ事をしてるから、N・ロータの趣味にすぎないのかもしれませんけど)

良い曲ですよね~。
やっぱり中高生・OL時代に見たり聞いたりした映画音楽は、
ずっと残っていますね☆

ニーノ・ロータさんも凄い人で、好きな曲が多いです♪
まぁ曲調って、最初から最後まで同じってわけにはいかないと思いますし。

Re: 追伸

  1. 2012/08/06(月) 09:04:47 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
こちらも有難うございます☆

下記にある映画とは全然内容が違いますので、
違う映画だと思います☆

盲導犬が落ちるって、イヤな感じですね~。
見たくないな~あ、なんていう映画でしょう???

> 「悪魔のエレベータ」って、もしかして、老人と盲導犬が落っこちるやつですか?
> あの辺だけ見て、「イヤ~~」な気分になりチャンネル変えちゃいました。(笑)
> あの時の犬の悲鳴が今でも耳に残ってます。
> (特に愛犬家ではないのですけど、いわゆる幼児体験というやつで~でも妻が犬好きで犬飼ってます)
 
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