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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


2-1344  たそがれの維納(ウイーン)

  1. 2011/11/03(木) 22:30:00_
  2. ヴィリ・フォルスト
  3. _ comment:5
Masquerade in Vienna Maskerade (たそがれの維納) 1934年・オーストリア



たそがれのういーん




 
.


2011年11月3日(木)  買ったDVD

監督 ヴィリ・フォルスト
主演 パウラ・ヴェセリー / アドルフ・ウォールブリュック

感想
ずっと前にリンク先さまの「春名山猫さん」に教えて頂いた作品です。
同じ監督の「未完成交響楽」を、若い時に見ていて(うろ覚えですが)
ものすごく良かった覚えがあって、

この映画は、なかなかオンエアされないし、
今回、良い機会と思い、購入して見ました。(懐かしい淀川さんの解説付きでした)

とっても「お洒落」な映画でした。
エンドマークに雪が降り積もるまで、
最後の最後まで神経が行き届いていました☆


主演の二人がとっても素敵でした☆
彼はドン・ファンだったのかもしれないけど、こころの真っ直ぐな彼女に惹かれ、
多分、初めてそういう想いを持ち、彼なりに努力したのだと思います。

彼女は「身の上が可哀想」と侯爵夫人が言っていたから、
きっと両親が早くに亡くなった下級貴族の娘だと思うけど、
その境遇とは違い、こころには燃えるモノと、美しいモノを持っていて、
彼はそれを、ほぼひと目で見抜いてしまったのでしょうね~。(顔も可愛いけど)

他の女性二人もそれぞれに、ひねくれているのか、暇人なのか、
そして恋と執着を分けられないのか、
いくらお金があっても、可哀想なところはよく出ていました。

教授が最後前に劇場の桟敷で、弟の婚約者にはそっとピストルを返し、
自分の妻の手をそっと握って、自分が ほったらかしに したのが いけないのだ と反省し、
きっとその2組も、この後うまくいくと思えるし、

彼の家のメイドさんは「全くもう!」という感じがよく出ていたし、
侯爵夫人はそれらしく、ネンネしていてね、って思ったり、
執事の人には「歯を大切に~!」と願ったり、

見ているこっちが、このお話の中に入り込んで、
いろんなお世話をしたくなりそうな、そんな映画でした☆

恋、というか、大人の恋、なのかもしれないけど、
きっと夫婦になったり、婚約するには、貴族でもあるし、いろんな理由があるのでしょうけど、
やっぱりどんな時代でも、どんな階級であっても、

基本的には「相手を想うキモチ」がなければ、難しいという事、
時間が経って、それを大切にしないわけではないけど、
相手との関係に慣れ切ってしまうのも 良くないのだと、そんな事を思いました。

教授があの絵を気にかけたのは、多分、本人も気づかなかったでしょうけど
やっぱり妻ですもの、こころの奥底で、すぐに分かったのだと思います。
ところで、その「絵」ですけど、とうとう最後まで見られず、不満でした

また、銃で撃たれた傷の事ですが、当時のご婦人の護身用拳銃では
そんなにひどく深くはなかったのだろうと推測できるし、
ナースも「シスター」と呼ばれていたので、秘密は守れるし、

教授が、どうしてこうなったのかを理解しないまま、
「医師としての義務が果たせて感謝します」と言えたのは、本当に偉いと思ったし、

ピストルをそっと渡すだけで、何も言わず
「この事は忘れましょう」と言えた彼女も、やっぱり凄いです♪

全体的に、当時の風景や風俗、貴族や歌手の女性の服装や色彩(白黒映画ですが)
男性同士のプライドをかけたアレコレ、辻馬車、雪、歩く道、酔っ払い、夜の女性、
そういう描写も、本当に良かった作品でした。

お洒落で、出来が良くて、とっても こころが あったまる・・・
オーストリアの素晴らしい作品でした☆




2015年6月に再見しました  感想はこちら  →  たそがれの維納(34・オーストリア)(2回目) ・・・ 2-1344 





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comment

  1. 2011/11/07(月) 21:21:44 |
  2. URL |
  3. かえるママ21
  4. [ 編集 ]
とても面白そうですね。
miriさんのレビューを拝見してたら、見たくなりましたよ。
是非とも探してみますね。

「ファンタジア」かえるままも持ってたはずなのに、ないのは、誰かにかして忘れてるのでしょうか?
素晴らしいDVDですね。また見たいです。
本当に11月のイメージにピッタリですね。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2011/11/07(月) 21:31:40 |
  2. |
  3. [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

かえるままさん、おはようございます☆

  1. 2011/11/08(火) 08:33:51 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆

> とても面白そうですね。
> miriさんのレビューを拝見してたら、見たくなりましたよ。
> 是非とも探してみますね。

有難うございます。
でもゴメンナサイ・・・多分レンタル屋さんには無いと思います・・・

> 「ファンタジア」かえるままも持ってたはずなのに、ないのは、誰かにかして忘れてるのでしょうか?
> 素晴らしいDVDですね。また見たいです。
> 本当に11月のイメージにピッタリですね。

そう書いて下さり、ありがとう~!
「ファンタジア」は素晴らしい作品で、ワンコインのDVDも出ていますので、
どなたかにお貸ししたのは、差し上げて(でもお家のどこかにあると良いですね!)
また見たくなったら、是非どうぞ~♪

それから、非公開コメントも有難うございます。
これからも宜しくお願いします。

こんばんは!

  1. 2013/04/19(金) 00:03:46 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
1930年代の感度が悪いフィルムで、よくここまで夜の闇が出せたなと吃驚です。
これがアメリカだったら「Day for Night」でやるから、夜が白っちゃけてしまうでしょうね。
そんな夜の街を覆う雪の白、歩く影、黒い靴、物陰に潜む街娼、黒い辻馬車とランプ。
とても素敵な映像でした。

話の方は、ちょっと陰影のあるロマンスで上手くまとまってたと思います。
全然、ストーリーは違うのですが、僕の中では「哀愁」系の、しっかりしたメロドラマという感じです。

鉦鼓亭さん、おはようございます☆

  1. 2013/04/19(金) 08:36:50 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆

> 1930年代の感度が悪いフィルムで、よくここまで夜の闇が出せたなと吃驚です。

同じように敗戦国なのに(一応ナチスに併合されていたから)
日本のフィルムと違いますよね~???
ヨーロッパの30年代の作品の多くは、結構見やすいです。
(たまに悪いのも、もちろんありますが)

> これがアメリカだったら「Day for Night」でやるから、夜が白っちゃけてしまうでしょうね。

ということは、元々の作りが違うのでしょうね~?
うん、戦前のオーストリア、凄い!って感じでしょうか?

> そんな夜の街を覆う雪の白、歩く影、黒い靴、物陰に潜む街娼、黒い辻馬車とランプ。
> とても素敵な映像でした。

仰る通りで、とっても雰囲気のある作品でしたね~♪

> 話の方は、ちょっと陰影のあるロマンスで上手くまとまってたと思います。

ハイ、下品にならなくて、ホントに良かったです☆

> 全然、ストーリーは違うのですが、僕の中では「哀愁」系の、しっかりしたメロドラマという感じです。

そうですね~あの作品は内容がアレですけど
メロドラマでは一番とか、例の方が仰っていましたしね・・・。

ちょっとお時間遅いような気が・・・。
またお話いたしましょうね~。
 
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古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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