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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


2-1127  運動靴と赤い金魚  (旧gooブログの記事)

  1. 2011/06/29(水) 23:00:00_
  2. その他の外国人監督作品
  3. _ comment:3
2011年6月30日の記事
タイトル 「普通に生きること」



運動靴と赤い金魚

 
.


Bacheha-Ye Asen (運動靴と赤い金魚) 1997年・イラン製作作品を見ました。



2011年6月29日(水)  BS3

監督 マジッド・マジディ
主演 ミル・ファロク・ハシュミアン (アリ 役) / バハレ・セッデキ (ザーラ 役)

感想
最後のシークエンスの、ラストシーンの前に、お父さんが買い物をして、
きっと、あのお庭仕事の残りのお金かもしれない・・・
その自転車の荷台の、下の方にあるモノ、あの二つのモノを、
見逃した人には、残念な映画だと思うけど、

私は確信があったから巻き戻して見ました。
やっぱりそうだった!あった!あったんだ~!!
隠し文字 → 兄の真っ白な、妹の赤い可愛らしい、それぞれの真新しい靴が

この映画は、先日見た「名もなく貧しく美しく」という邦画と同じような時代背景、
日本では昭和30年代にこういう事が多くあったと思う、
イランでは、この映画1997年製作、今はどんな風に変わっているのか知らないけれども・・・

私の育った昭和40年代~50年代の子供も、
こういう事、あったんだよ、結構、お金持ち以外の家では、日本中どこでもきっと!
だから私たちから見れば「懐かしい」んだ・・・。

流されてゆく片方の靴、
止まらない二人乗りの自転車、

お金持ちの家ではお爺さんとお留守番でつまんない子供、
お金があっても、どっちが幸せなんだろう???って思うよね。

ザーラの靴を履いていた子も、お父さんが盲目ではね・・・
二人が諦める気持ち分かるよ。

お金がなくても角砂糖のひとつさえネコババしない、信仰心の深いお父さん、
自分の家でも食べるモノがカツカツなのに、隣の老夫婦にスープを分けてやるお母さん、
家事の全部や赤ちゃんのお守をする妹、
買い物や雑用をする兄。


お父さんがもっと儲けてくれたら、
お母さんが病気が治って、家の事してくれたら、
そんな思いもない事はないけど、
自分の目の前の事、全力でする子供たち、
それは、何も「天使」とかそういうのではないの、
それが「普通に生きること」だからなの。


マラソンのシークエンスは、やっぱ盛り上がるよね~
途中で結果は分かっちゃうけど、
先生も校内予選会に参加しなくてもちゃんとしてくれて・・・

何かこの映画、全部のシーンが無駄ではなく、
全部のシークエンスにそれぞれの深い意味を持たせて、
上から目線ではなく、ちゃんと向き合う事で、
イランの1997年を、一緒に過ごせる、そんな感じの映画です。

金魚の意味が最後の最後になってやっと分かる・・・
そしてわざと写していない、その後のあの一家の、きっとあふれる笑顔・・・
珍しいくらい良い終わり方、素晴らしかった☆

(兄を泣かせ過ぎという意見もありますが、私から見ると、まぁまぁ必要な涙だったと思えました)




再見時感想はこちら  →  運動靴と赤い金魚(97・イラン)(2回目) ・・・ 2-1127




※これは旧gooブログの記事ですが、感想文もほぼ同じなので、この記事1本にします。




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comment

こんにちは!

  1. 2011/07/06(水) 12:13:16 |
  2. URL |
  3. 宵乃
  4. [ 編集 ]
イランでも日本でも、こういう時代はあっただろうし、今からみると理想の姿なんでしょうね。家族、近所の人たち、住む世界が違うひとたち、みんなに対して素直で誠実で温かい主人公たちでした。
心の豊かさとかを教える授業なんかで見せて欲しい作品です。

「名もなく貧しく美しく」はかなり終盤まで感動して観ていたんですが、最後がショックで、どうしてそうしたのか監督の意図もわからず、わたしのなかで宙ぶらりんなままの作品なんですよね。
よかったらmiriさんの意見を聞かせてください♪

宵乃さん、こんにちは☆

  1. 2011/07/06(水) 13:02:59 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントとTBを有難うございます☆

> イランでも日本でも、こういう時代はあっただろうし、今からみると理想の姿なんでしょうね。家族、近所の人たち、住む世界が違うひとたち、みんなに対して素直で誠実で温かい主人公たちでした。
> 心の豊かさとかを教える授業なんかで見せて欲しい作品です。

本当にそうですね~。
お金が乏しくて、食べるのに困るのは、決して良い時代・良い生活ではありませんが、

こころの持ちようから見ると、どう考えても、飽食の現代よりも、
食べるにもカツカツだった時代の方が豊かだったように思えて仕方ありません。

でも、私は、この映画の良さが分かるには、ちょっと大人でないと難しいように思います。
高校生では・・・一部の子には良いでしょうけど、
人間関係を学ぶ学部の大学生あたりなら多少・・・と思います。

> 「名もなく貧しく美しく」はかなり終盤まで感動して観ていたんですが、最後がショックで、どうしてそうしたのか監督の意図もわからず、わたしのなかで宙ぶらりんなままの作品なんですよね。
> よかったらmiriさんの意見を聞かせてください♪

私も宵乃さんと同じですよ~。
“事故のところまでは非常に良い映画だったで・賞” この賞は、マジです。

でもあの事故にはちょっと・・・
何と言うか強引にそこへ持ってきたような感じがしました。
せっかく良い作品だったのに、この部分にはちょっと納得できなくて、

で、その後半月ほど、つらつら考えていたのですが、
私なりに思ったのは、

監督は主演女優を(ご夫婦です)この作品で、
どうしても「一等賞」に、したかったのではないかな~?と
「日本一の女優」に、したかったのではないかな?と思いました。

当時、もうすでにそうだったと思うんですけど、
ラストの少し前にあのシーンを入れて、
そのあとに少し、家族のその後を映すことで
お母さんの存在を高めるような感じで・・・

電車の窓越しのシークエンスなど、素晴らしい場面の多い映画だったので、
残念な気持ちは、ずっと引きずりそうです~。
長々失礼いたしました☆

管理人のみ閲覧できます

  1. 2011/07/06(水) 13:58:44 |
  2. |
  3. [ 編集 ]
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