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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


2-1022  ニノチカ

  1. 2011/04/10(日) 22:30:00_
  2. エルンスト・ルビッチ
  3. _ comment:2
Ninotchka  (ニノチカ)  1939年・アメリカ



ニノチカ
     (映画はモノクロです)




 
.


2011年4月10日(日)  お借りしたDVD

監督 エルンスト・ルビッチ
主演 グレタ・ガルボ (ニノチカ役)

感想
私にしては珍しく、
ほとんどどこにも文句のつけようのない、素晴らしい映画でした
ものすごくイイ映画だった。
・・・こんなに素晴らしい映画を見たのは、久しぶりのような気がします。


・・・1つだけ、言葉の問題は、仕方のない事だったと思いますが、
フランス人やロシア人が、フランスやソ連で使う言葉が「英語」って
やっぱり悲しい感じがしますわね・・・。
1939年、「GWTW」とか「オズの魔法使」の製作年と同じなんですね・・・。
(だからオスカーはノミネートだけ、という事になっている、残念)


結局、ロシアの共産主義は、アメリカでは嫌われていたのだけど、
ドイツを真ん中に挟んで、敵の敵は味方という事で、
この後、フランスとソ連は(アメリカも)一緒に連合軍として戦うんですものね・・・。


その直前のこの空気感!!!
そして、ソ連の革命を皮肉るというか、まぁ正面切って「ダメダメ」って言っているんですけど
それが、何というかオシャレな恋愛を含んだ映画にできたのは、
やっぱりハリウッドだからですかね・・・。


脚本にビリー・ワイルダーが参加していて、
彼の師匠的な監督らしいですね。
他の作品は見た事ありませんが、作品名は聞いた事あります。


以下は、この映画の、特に素晴らしかった演出です。  
  ・駅に迎えに行った時のナチス人のこと、
  ・3人の帽子やメイドとの事、
  ・女性用の帽子の事、
  ・二人の出会いから、その晩の別れまでの一連の流れ(これは恋愛映画のお手本ですね)
  ・レーニンの写真を微笑ませるところ、
  ・ニノチカが帰国せざるを得なくなる・あのシークエンス、
  ・「想い出までは検閲できない」という台詞、
  ・再会とその前後の全て(しらじらしくなくて、感激する)
  ・ラストシーンのちょっと笑えるところ、


グレタ・ガルボは、雑誌やテレビで特集を見た事はあるし、
ずっと昔からラジオでも、とにかくよく知っている女優さんだけど、
実際の出演作を見るのは、多分初めてだと思います。


笑わなかったのね・・・でもこの映画では、お腹抱えて笑って、
きっとその時、演技の殻も破れたのかもしれないね・・・。
美人だけど、笑わないソ連の軍曹さんが、あの瞬間、ただ恋する乙女になってしまった。
その劇的な変化を、目撃できたことは、幸いでした☆


この映画は、大きな意味で反戦・反共産主義映画だと思うけど、
それでも、恋愛や、損得抜きの友情、人間の持つ温かさ優しさ、
それらを上手に、声高ではなく、自然に訴えていて、本当に良かった。


70年経っても
人間は、嫉妬したり、他人の主義主張を受け入れにくいモノだけど、
それでも、今でも、損得抜きの友情や、出会いから運命的な恋愛はあると信じられるから、
これからも、映画を見て、そいういう事を考えたり、感じたりして、過ごしてゆきたいな、って思いました。



再見時感想はこちら  →  ニノチカ(39・米)(2回目) ・・・ 2-1022 




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comment

コメントとTBありがとうございました。

  1. 2011/04/28(木) 20:11:32 |
  2. URL |
  3. アスカパパ
  4. [ 編集 ]
miriさんのご感想を拝読しているうちに、思い出した部分もありますが、忘れているところも多いです。
しかし、エルンスト・ルビッチ監督が作る独特の雰囲気だけは懐かしく思い出しました。
と偉そうに言いましたが、すみません。ほかのルビッチ作品では「生活の設計」(1933年)と、遺作となった「あのアーミン毛皮の貴婦人」しか観ていません。
実は監督の名前を知ったのも3年前にすぎないのです。

>70年経っても、
>人間は、嫉妬したり、他人の主義主張を受け入れにくいモノだけど、
それでも、今でも、損得抜きの友情や、出会いから運命的な恋愛はあると信じられるから、
>これからも、映画を見て、そいういう事を考えたり、感じたりして、過ごしてゆきたいな、って思いました。

miriさんの最後の文章に考えさせられるものがありました。
たしかに、人間は他人の主義主張は受け入れにくいものですね。
しかし、主義主張を乗り越えた、対立の中の調和を考えたいものと思いました。

アスカパパさん、こんにちは☆

  1. 2011/04/29(金) 10:52:15 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
こちらへのお出まし、本当に嬉しいです。
やっぱり「お帰りなさい」この言葉が自然に出てきます。

これからも、ゆっくりと、映画のお話のお付き合い、お願いいたします。

> miriさんのご感想を拝読しているうちに、思い出した部分もありますが、忘れているところも多いです。
> しかし、エルンスト・ルビッチ監督が作る独特の雰囲気だけは懐かしく思い出しました。
> と偉そうに言いましたが、すみません。ほかのルビッチ作品では「生活の設計」(1933年)と、遺作となった「あのアーミン毛皮の貴婦人」しか観ていません。
> 実は監督の名前を知ったのも3年前にすぎないのです。

有名な監督さんですよね~!
私は今回初見でしたが、よくよく思い出してみると
淀川さんのラジオで、このお名前は聞いていたような気がしてきました。

> miriさんの最後の文章に考えさせられるものがありました。
> たしかに、人間は他人の主義主張は受け入れにくいものですね。
> しかし、主義主張を乗り越えた、対立の中の調和を考えたいものと思いました。

そうですね・・・
例えば、イスラエルとパレスチナの問題一つとっても、
多分、半永久的に和解はないと思うのですが、

きっと、個人個人は良い人ばかりで、
1対1で話せば、分かることばかりだと思います。

まして同じ民族で国の分かれている地域とか、
色々ありますが、良い方向への希望を失ってしまってはおしまいだから、
これからも、キレイ事だとしても、

映画などの媒体で、人類全体、というふうに
なっていければ、本当に素晴らしいことだなぁ・・・と、思いました☆

長々失礼いたしました。
 
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古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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