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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


2-1010  イノセント

  1. 2011/04/01(金) 23:00:00_
  2. ルキノ・ヴィスコンテイ
  3. _ comment:4
L’innocente  (イノセント)  1976年・イタリア/フランス



イノセント




 
.


2011年4月1日(金) 前から買ってあったDVD

監督 ルキノ・ヴィスコンティ
主演 ジャンカルロ・ジャンニーニ

感想
やっぱり女は、子供を産んでしまえば、何が一番大事なのか、ってことだよね~。
その点、男は、もの悲しいモノだと思った。

遺作、だけど、一番最初に、その作品名を知った、そして、直後に死んだ監督。
長い間、ずっと追いかけてきたような気がする・・・この作品を。


まぁだいたい「遺作」っていうのは、最盛期とは違うテイストの作品に
なる事が多いけど、まぁこの作品も、まぁまぁって感じだったかな?

彼女のフルヌードがあったけど、演出上、あぁいう感じになったのは
仕方ないんだろうけど、なんかなぁ・・・って感じだった。

夫の浮気に悩まされ、自分が恋をして、その想いだけで生きられると思った時に、
夫が妻の変化に驚き、再び妻に関心を持ち、ふたりの気持ちの繋がり・・・
そんな時に知る、不義の子を授かった事・・・

昔からお昼のメロドラマにありがちな演出だけど、
この時代の貴族となると、現代の日本人とはまた違った・・・

それを結局プライド的に許せない夫も、
多くの女性の一人として子供を授けただけで死んだ男も、どちらも何も要らない、
女にとって必要なのは、子供だけ・・・
それを隠して、上手に夫を操ったつもりでも、夫は深い罪を・・・

でもね、やっぱり寒いだけでは子供は死なないと思うけど、
殺すという意思は、やっぱり伝わるのかもしれない・・・
「イノセント」とは、あの赤ちゃんの事だったと私は思うけど・・・


子供が死に、妻は尼僧院へ・・・
長年の愛人に全てを話して、自殺しても、愛人は去ってゆく・・・
あのシーンで止めて、エンドロールへ、
この終わり方で、
ヴィスコンティの映画が終わったのかな?と思うと、寂しかった・・・



弟君と母親が、気付いても良さそうなのに、何も気付かない点が
人が良いというだけでは測れない“愚かさ”を感じた。
(もしかしたら、母親はそういうフリだけだったのかもしれないけどね~)



*************************************



このDVDで買ってあるヴィスコンティは終わりです。
オンエアがなければ、当分の間、新しい作品は見ないと思います。

一昨年から、この作品までに見た、
ヴィスコンティ監督の映画作品を、私なりに順位をつけたいと思います


2015年5月追記:
以下、順位は白文字にしました。
2015年からまたこの監督作品を見ているので、随分変わるので、恥ずかしいからです。
反転すれば見られますので、お許しください。


1・地獄に堕ちた勇者ども
      再見・この作品は、他と比べモノにならない

2・ベニスに死す
      再見・結構良い映画でした

3・山猫
      再見・あの地味なシークエンスだけなら、これが一番

4・ルードヴィヒ(完全版)
      再見(?)・多分昔見た作品とは全然違う作品だと思う

5・イノセント
      初見・まぁとにかく見られて良かった

6・夏の嵐
      再見・出来の良い部分とそうではない部分の差が、酷すぎました

7・若者のすべて
      初見・あまり庶民的な映画は・・・

8・熊座の淡き星影
      初見・これはカラーで作ってほしかった

9・白夜
      初見・私的にはヴィスコンティらしい映画とは思えませんでした




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comment

  1. 2011/04/12(火) 23:34:53 |
  2. URL |
  3. 犬塚ケン
  4. [ 編集 ]
こんばんは。

ヴィスコンティを続けて御覧になってるのは知ってましたが、
気軽に「ヴィスコンティいいですよね~」とコメントできる作品など、
彼の場合は皆無なので黙って見守ってました(笑)。

『イノセント』、地味だけど素晴らしいですよね。
全体的に体力の衰えを感じさせつつも、
ヴィスコンティにしか撮れない作品だと思います。
純粋なのに、意地が悪い感じというか……。

ランキングは、個人的に熱愛する『熊座の淡き星影』が不服ですが(笑)、
コメントもそれぞれ興味深かったです。
貴族様に貧乏人の境遇など分りゃしないとはいえ、
ドストエフスキーに入れこんだり、共産党で活動したり、
彼なりに理解しようと努力したんだとか。
どうも自分の家柄を恥じていたらしい。
そんなダメなところが、たまらなく好きです。

ケンさん、おはようございます☆

  1. 2011/04/13(水) 09:11:06 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆

> ヴィスコンティを続けて御覧になってるのは知ってましたが、
> 気軽に「ヴィスコンティいいですよね~」とコメントできる作品など、
> 彼の場合は皆無なので黙って見守ってました(笑)。

えへへ・・・見守られていました☆
過去記事の時は、いつもお出ましになっていらしたので、
きっと今回は、最後にいらっしゃるのでしょう・・・と、予想していました☆

> 『イノセント』、地味だけど素晴らしいですよね。
> 全体的に体力の衰えを感じさせつつも、
> ヴィスコンティにしか撮れない作品だと思います。
> 純粋なのに、意地が悪い感じというか……。

そうですね、彼にしか撮れない作品でした。
素晴らしい作品でした。

この頃の貴族は食べるために何もしなくても良い(言い過ぎ?)ので、
恋愛沙汰が、お仕事みたいなモノでしたものね~。

> ランキングは、個人的に熱愛する『熊座の淡き星影』が不服ですが(笑)、

うふふ・・・きっとそう仰ると思っていましたが、正直に書いてしまいました(笑)
あの映画DVD、今、お友だちにお貸ししているので
返ってきたら、しっかり再見いたします。
きっとモノクロに大いなる意味があるのでしょうから・・・。

> コメントもそれぞれ興味深かったです。

有難うございます☆
ケンさんにそう仰って頂くと、本当に嬉しいです♪

> 貴族様に貧乏人の境遇など分りゃしないとはいえ、
> ドストエフスキーに入れこんだり、共産党で活動したり、
> 彼なりに理解しようと努力したんだとか。
> どうも自分の家柄を恥じていたらしい。
> そんなダメなところが、たまらなく好きです。

そうですね~。
監督の人生がほぼ映画チックで・・・

ヘルムート・バーガーさんがお元気そうなので、
生きているうちに、監督のお話を、もっと、残してほしいですね☆
多分、無理でしょうけど・・・。

私の中でヴィスコンティは、
やっぱり淀川さんの、あの声と解説(今思うと全部ネタバレ)で
若い心に、打ち込まれてしまったので・・・

今回思ったのですが、年齢行ってから初見した作品が「いまひとつ」なのは、
やはりヴィスコンティは、見るべき時期があるのかもしれないな・・・と。

なので、若いころ初見してよく分からなかった作品を、
こういう年齢で再見して、私なりに分かったりすると、メッチャ嬉しいのですよね~。

長々失礼いたしました☆

こんばんは

  1. 2012/01/17(火) 23:01:32 |
  2. URL |
  3. マミイ
  4. [ 編集 ]
>やっぱり女は、子供を産んでしまえば、何が一番大事なのか
ですよね☆
こればっかりは生んでみないとわからないでしょうね。
私も自分自身、ここまで変わるとは正直予想していませんでした。

原作の小説はお葬式を出して終わりだったらしいです。
夫が自分の人生にケリをつけたところまで描いたという事は
監督も自分自身の映画人生の終わりを覚悟していたのかもしれませんね。

マミイさん、おはようございます☆

  1. 2012/01/18(水) 08:45:06 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントとTBを有難うございます☆

> >やっぱり女は、子供を産んでしまえば、何が一番大事なのか
> ですよね☆
> こればっかりは生んでみないとわからないでしょうね。
> 私も自分自身、ここまで変わるとは正直予想していませんでした。

マミイさんもそうでしたか!

私は子供が好きな女ではなかったので、
我が子というモノを知った時以降、他人さまのお子様への気持ちも
全然変わりました。
これは理屈ではなく、身体で、全身で知る事ですよね~。

だから虐待をする「実母」の事は、
そうせざるを得ない、こころか身体の病気と思い、
腹が立つのと同時に、可哀想で仕方なくなります・

> 原作の小説はお葬式を出して終わりだったらしいです。

あ~そうだったんですか~!!!
その方が色々と想像できて良いかも?
でも映画的にはプッツンな感じで、この作品のようにした方が良かったと思います☆

> 夫が自分の人生にケリをつけたところまで描いたという事は
> 監督も自分自身の映画人生の終わりを覚悟していたのかもしれませんね。

おぉ~すごい!そうかもしれませんね~。
監督は、でも、ものすごい高齢ではなかったので、
映画製作の度に、寿命を縮めていたような気がします。

亡くなると思っていたのかな~???
潜在意識での予感かも???

では、今からそちらに参ります☆
 
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古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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