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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


(1-105)  ベニスに死す  (2回目)  (旧gooブログの記事)

  1. 2011/01/30(日) 23:00:00_
  2. ルキノ・ヴィスコンテイ
  3. _ comment:2
2011年1月30日の記事
タイトル 「再見・ベニスに死す」



ベニスに死す




 
.


1-105・ベニスに死す 1971年・イタリア・フランス合作映画を再見しました。 


2011年1月30日(日)  買っていたDVD
監督 ルキノ・ヴィスコンティ
主演 ダーク・ボガード (作曲家・アッシェンバッハ 役)

感想
あぁ~すごい映画だ~☆ 
初見は高1のカット吹き替えのあるテレビの後半しか見ていなかった様子なので、
再見と言ってもほとんど初見に近い感覚で・・・

この映画は、現在の現実のシーンと、過去のシーンと、現在の妄想のシーンが、
何の前触れもなく、突然に切り替わるので、一瞬戸惑う事もあるかもしれないし、
ヴィスコンティに慣れていないと、もしかしたら「ムッ」とくるかもしれない・・・。

でも、それが、今回は、ものすごく心地良かった・・・
今、時系列を乱す映画ってとっても多いけど、この作品にはかなわないんだな~ぁと思った。

アッシェンバッハは、作曲家として成功し、美しい妻と可愛らしい娘と、幸せに暮らしていたのが、
娘が亡くなった事から生活が変わり、妻とは愛し合っていたが、作る曲が人々に愛されず
受け入れられていないと思い込み、また、友人の作曲家からの酷評等もあり・・・
(その人との会話の中の“美”や“純潔”などの言葉の定義が、自分を苦しめる・・・)
今現在は年老いて、多分妻も先立ち、ひとり、ベニスへ静養旅行に来る・・・

そこで、この世のものとは思われない、美しく若い、少年に心奪われる・・・
ベニスは暑く(洋服を脱げば良いのに・・・)疫病が流行っていて汚い街(それが美しく映る)
とうとう自分の心と身体を病んで、美少年を見ながら、微笑みながら死んでゆく・・・

こうやって書くだけだと、大変に退屈なつまらない作品かもしれないけど、
この作品は、全ての場面が美しすぎる・・・美しくないモノを写している時も、美しいのだから不思議。
海岸、一日中の太陽、カメラと3脚、遠くに浮かぶ小舟、貴族階級の遊び、美しい一家・・・

そして何と言っても、マーラーの交響曲が、言葉も台詞も描写も字幕も全部代用している・・・
音楽がアッシェンバッハの心の代弁者・・・そしてダーク・ボガードの抑えた演技は、凄すぎる!
少年の行動は、完全にゲーム感覚だと思う。この少年を見つけた監督は天才、やっぱり。

・・・内容的には、高校生では分からなかったはずだわ~と思える部分が多かった。
映画としての完成度が、極度に高い! 「何から何まで美しい映像作品で・賞」


******************************


Y さんへ
1年半くらい前に、コメントを頂き、有難うございました☆

> 自分の変化に戸惑いつつも少年を目で追わずにはいられない様子が、まるで初恋のようで可愛く見えることもあったり、やっぱり気持ち悪く感じたり・・・。

過去の全てを通り過ぎて、今ひとりの人間として少年に出会ってしまった時、
それは、前に私が書いたように「ゲイ」という意味ではなく、自分が失った「若さと美」への
熱い想いがよみがえり・・・初恋、そう、それに近かったのだと思います。


> でも、それ以上に印象に残ってるのは、少年が色目を使っているように見えること。
> 主人公から見るとそう見えているというだけなのかもしれないけれど、ちょっと怖かった・・・!

私は、あの少年は、こういう事(オジさんに好かれること)は初めてではないので、
一目見て分かってしまって、からかってやろうと、ゲーム感覚だったのだと思いました。


> あと、ラストシーンがベニスの浜辺っていうのは、”死に場所は少年との出逢いの地がいい”と戻ってきたって事なんでしょうか?

あれはホテルの前の浜辺で、あの一家が旅立つことを知り、どうしたら良いのか分からない戸惑いの中、
ふらふらと出てきたら、少年がいたので、るんとして見ていた・・・という事だと思いました。


> コンサートが終わってすぐ場面転換で戸惑った記憶があります。

この映画は、時系列を乱し、切り替え時に何のサインもないので、そうなると思います。
よくある手法かもしれないけど、遅れて気づいても、監督の意思は伝わると思いました。



初見時等の感想はこちら

ベニスに死す(71・仏/伊) ・・・ 1-105
ベニスに死す(71・仏/伊)(殿堂入り) ・・・ 1-105 



※これは旧gooブログの記事ですが、感想文もほぼ同じなので、この記事1本にします。




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comment

もうお話したかもしれないけど

  1. 2012/07/05(木) 14:42:17 |
  2. URL |
  3. 宵乃
  4. [ 編集 ]
もう一度お話してもいいですよね♪
miriさんの感想を読んで、やっと私の覚えているシーンのどれが現在でどれが回想なのかスッキリ理解できました。そして、若く、天から授かった美しさを持つタジオに、彼が虜になってしまったという事の意味も。
今でも熱いベニスの砂浜が目に浮かびます。今度オンエアあったら録画しようっと!
マーラーの交響曲もじっくり聴きますね~。

>あの少年は、こういう事(オジさんに好かれること)は初めてではないので、一目見て分かってしまって、からかってやろうと、ゲーム感覚だったのだと思いました。

あれだけ綺麗だったら、確かにそういう事もありそう。挑発なんてして、誘拐されたらどうするんだ!
お母さんも心配してるだろうなぁ。

************************
「ホステージ」は観たはずなんですが、まったく思い出せません…。クライムサスペンスでしたっけ?
最近、ブルースさんの作品をたくさん観てらっしゃるんですね。彼の出演作はいっぱいあって、見ごたえあるでしょう!
わたしが覚えてるのは「隣のヒットマン」かな。面白かったかは覚えてないけど、★ついてます。
「シン・シティ」も観たいけど、なかなか機会がないです。

Re: もうお話したかもしれないけど

  1. 2012/07/05(木) 18:47:05 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
宵乃さん、こんばんは☆
コメントを有難うございます☆

> もう一度お話してもいいですよね♪

何回でもお話いたしましょう~☆
嬉しいです☆

> miriさんの感想を読んで、やっと私の覚えているシーンのどれが現在でどれが回想なのかスッキリ理解できました。そして、若く、天から授かった美しさを持つタジオに、彼が虜になってしまったという事の意味も。
> 今でも熱いベニスの砂浜が目に浮かびます。今度オンエアあったら録画しようっと!
> マーラーの交響曲もじっくり聴きますね~。

ハイ、それはお役にたてて良かったです!
いずれ没後40周年とかの特集で、あれもこれもオンエアしてほしいですよね~。

> >あの少年は、こういう事・・・
> あれだけ綺麗だったら、確かにそういう事もありそう。挑発なんてして、誘拐されたらどうするんだ!
> お母さんも心配してるだろうなぁ。

上手に逃げる方法も、きっと知っているのでしょう。
また、あぁいうオジサンは気が弱いことも、とっくに知っていますよ☆

お母さんは、あぁいう感じですし、小さい子がいるので、
この子に関しては、ほぼ「ほったらかし」(よく言えば自主性に任せている)
なのではないでしょうか???

> ************************

> 「ホステージ」は観たはずなんですが、まったく思い出せません…。クライムサスペンスでしたっけ?

全体的には駄作っぽい、犯罪モノです。
ブルースさんは過去の心の傷、今現在の犯罪事項、そしてあることで脅されている、
の3点を引きずって、大変なご活躍でした。

> 最近、ブルースさんの作品をたくさん観てらっしゃるんですね。彼の出演作はいっぱいあって、見ごたえあるでしょう!

たまたまオンエアが続いたというか、
見ないままにしていたのを、ほぼ同時期に見たっていう感じです。

> わたしが覚えてるのは「隣のヒットマン」かな。面白かったかは覚えてないけど、★ついてます。

それは未見なので、いつか見たいです。
私はやっぱり、主演なら「キッド」、助演なら「ノーバディーズ・フール」とか、
犯罪ではないのが好きですね~♪

そういえば「ノーバディーズ・フール」って
もうすぐオンエアが あるのではなかったでしょうか?

> 「シン・シティ」も観たいけど、なかなか機会がないです。

良い作品でした。
多分、私が好きというと「?」と思われる内容ですが、
色彩感覚等、素晴らしかったですよ☆

ジェシカさんもおキレイで、薄倖で、でも今後には希望があって、
是非、ご鑑賞くださいね~。

・・・ひと言感想の映画は、3本とも未見です。
録画してあるのもありますが、削除するかもしれない・・・。

一体何だったのか、忘れるって怖いですね~。
また思い出したら、お願いします。

プリン「す」が 入ったって良いではありませんか!
愛情いっぱいで、本当にお幸せですね~♪
 
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miri

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古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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