FC2ブログ

映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


(1-364)  屋根の上のバイオリン弾き  (2回目)

  1. 2010/11/16(火) 23:30:00_
  2. ノーマン・ジュイソン
  3. _ comment:4
再見 Fiddler on the Roof (屋根の上のバイオリン弾き) 1971年・アメリカ



↓ いつものように「忘却エンドロール」の宵乃さんのイラストを、載せさせていただきました☆
  いや~全く素敵ですよね~!本当にありがとう~♪


屋根の上のバイオリン弾き 宵乃さん




 
.


2010年11月16日(火)  今年BSハイビジョンを録画したDVDを鑑賞しました。

監督 ノーマン・ジュイソン
主演 トポル (デビエ役)

感想
いや~良かった全く! 
「さすらいの航海」に続いて、ロシアで英語をしゃべる事があまり、いや、ほとんど全く気にならない。
(後で気づいたのですが、初見時に字幕で見た映画は、他国の物語りでも英語が気にならず、
 初見時に日本語吹き替えで見た映画は、その事が、ものすごく気になるようです)



初見時の状況はよく覚えていて、パンフレットがなくて、時代を勘違いしていた事にやっと気付きました。
そして再見の今回、一番思ったのは、やっぱり「ユダヤ教徒が迫害される歴史」は、ヨーロッパなどの多くの国にあって、
それが、クリスチャンが主にやってきたという事で、
それを、イエス様が喜ばれるはずがないという事です

イエス様を救世主(キリスト)と認めない、ユダヤ教の人々は、
初期のキリスト教徒を迫害してきた、当初の彼らではないのです。

きっと親から子へ、生まれる前から、ずっと
「ウチはユダヤ教、イエスはキリストではない」と、
「ウチはクリスチャン、ユダヤ人はイエス様を迫害した」と、
何十世代にもわたって、伝え続けてきた結果が、
この映画や、他の映画での描写、現実にあった歴史・・・へと続いてゆくのだと思う。



ミュージカルとしても最高。
ミュージカルは、ただ明るく・美しく・素晴らしい世界・を歌えば良いわけではないから。
トポルをはじめとして、皆歌が上手で、吹き替えの人もいるかもしれないけれども、
地に足のついた生活の歌を、その生活の中で感じる心の叫びを、こうして歌いあげられると、もうお手上げという感じ。
特にユウレイちゃんのところはすっかり忘れていて、すごく良いシークエンス。驚くばかり。

娘たちの結婚、長女、次女、三女、と次第にハードルが上がり、試練の度合いが強くなり、
いくらなんでもクリスチャンとの結婚だけは「三女は死んだ」という言葉に、四女・五女を守る気持ちを感じ、
ラスト前に「神のご加護を」ただそれだけの言葉で、親の愛情を心底から表していた。

ロシア人の巡査部長さん、ユダヤ人の人々を嫌いではなく、
どちらかというとデビエを好きで、一緒に生きてゆきたかったのよね・・・彼の遠くを見る目が悲しい。“何故?”と

アメリカに行く人・・・だからユダヤ人が多いんだね、
そしてエルサレムを目指す人・・・やっぱり「イスラエル」という国を、アラブの人などは認めてあげてほしい・・・どうしてもそう思う。
イギリスのせいで全部がそうなったわけでもないけど、イギリスが責任を果たしていない事だけは、確か。
こんな事書いている日本人の自分は、何も分かっていないくせに・・・と思う。

何も持たずにバイオリンだけ持って、デビエについてゆく、バイオリン弾き・・・。
「僕の大事なコレクション」の主人公は、デビエの子供の孫くらいの世代だね。

神様と話す時のデビエ、娘の目を信じるデビエ、
貧しくとも一所懸命に生きる人々を、追い出してどうするの?どこへ行くの?どこかへ着けたの?
だから団結が強いんだよね、当たり前。だからユダヤ人がお金持ちが多くても仕方ないんだよね。そんな事も感じました。



追伸:私の生涯ベスト10、きっといつか作れる日が来たら、
この作品(と昨日アップした作品)は、入ると思いました☆




初見時の感想 → こちら




<<2-831  エバン・オールマイティ | BLOG TOP | 2-830  クライマーズ・ハイ>>

comment

こんにちは。

  1. 2010/11/30(火) 12:08:12 |
  2. URL |
  3. 宵乃
  4. [ 編集 ]
てっぺんにイラストもって来て頂いてありがとうございます。
この作品は深いですよね~。miriさんならではのレビューを読んで、またまた再見したくなってきました。勉強になります!

>地に足のついた生活の歌を、その生活の中で感じる心の叫びを、こうして歌いあげられると、もうお手上げという感じ。

これはほんとそうですよね。日本人はミュージカルが苦手だといわれているけれど、畑仕事、漁などをしながら歌うという習慣はあったのだし、自分の国の音楽を使えば、この作品のように力強いミュージカルも作れるんじゃないかなぁと思います。

>いくらなんでもクリスチャンとの結婚だけは「三女は死んだ」・・・

このシーンは彼の気持ちをなんとなく想像することしかできず、生まれた時代・場所の違いというものを考えさせられました。いつでも境界をつくるのは人間なんですよね・・・。

わたしもこの作品は”生涯ベスト10”に入ると思います!

宵乃さん、こんにちは☆

  1. 2010/11/30(火) 15:18:05 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆

> てっぺんにイラストもって来て頂いてありがとうございます。

こちらこそいつも有難うございます。
しかし、このイラストは、本当に素晴らしいし、私の記事にピタッときて、嬉しいです♪

> この作品は深いですよね~。miriさんならではのレビューを読んで、またまた再見したくなってきました。勉強になります!

ノーマン・ジュイソンというヒトは、よく分からないのですが、きっと
この映画を撮るために生まれてきたのでしょう~。

> これはほんとそうですよね。日本人はミュージカルが苦手だといわれているけれど、畑仕事、漁などをしながら歌うという習慣はあったのだし、自分の国の音楽を使えば、この作品のように力強いミュージカルも作れるんじゃないかなぁと思います。

仰る通り、農村でも漁村でも数々の歌があって、今でも「民謡」という形で残っていますよね~。
それが「ミュージカル」となると、きっと日本人は、ちょっとテレちゃんですよね・・・
宝塚とか、そういう形で、よその国のお話しばかりが、もてはやされているような気がします。

> このシーンは彼の気持ちをなんとなく想像することしかできず、生まれた時代・場所の違いというものを考えさせられました。いつでも境界をつくるのは人間なんですよね・・・。

あの言葉は、今の私の目から見ると、小さい四女・五女を守るために
(ユダヤ人とマトモな結婚をさせるために)
ただそれだけのために出た言葉だと思っています。
三女を可愛いと思う気持ちは、他の子供とどこも違わないはずだから・・・。

境界・・・信仰関係で、西欧のユダヤ教とキリスト教、インドのヒンズー教とイスラム教、などの
根深い対立、個人ではどうにもならない、先祖代々の怨讐・・・
は、日本人にはなかなか理解できないと思いますが、当事者にとっては、それこそ命がけの問題なのですよね、きっと。

> わたしもこの作品は”生涯ベスト10”に入ると思います!

おぉ~仲間だ、仲間!!!
嬉しいな~ったら、嬉しいな☆

この前考えたら、もう六つは決まっててビックリしました♪

こんにちは。

  1. 2011/10/02(日) 09:39:12 |
  2. URL |
  3. ascapapa
  4. [ 編集 ]
コメントとTBありがとうございました。

ロシアで英語をしゃべることについては、今回、少し感じたところもありましたが、ほかの際だつ作品に比べたら、問題にするようなことは無かったです。
いつの間にか、その違和感も消えていました。
作品が素晴らしければ、ちっぽけなことは飛んでしまうものですね。

時間の長さを感じなかったのも、同様だと思います。
何時の間にか、同じ父親の立場として、デビエの考えと、行動に、共振しつつ、観ている私が居ました。
私にも、似たような体験を持っているものですから。

ユダヤ教に対するmiriさんの、洞察したお考え、感じ入りました。
昔、「日本人とユダヤ人」(「ユダヤ人と日本人」だったかもしれませんが)、というユダヤ人の方が書いた本を読んで、ユダヤ人への理解が高まったことを思い出しました。

アスカパパさん、こんばんは☆

  1. 2011/10/02(日) 19:37:31 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
こちらこそコメントとTBを有難うございます☆

> ロシアで英語をしゃべることについては、今回、少し感じたところもありましたが、ほかの際だつ作品に比べたら、問題にするようなことは無かったです。
> いつの間にか、その違和感も消えていました。
> 作品が素晴らしければ、ちっぽけなことは飛んでしまうものですね。
> 時間の長さを感じなかったのも、同様だと思います。

はい、私もその通りだと思います。

> 何時の間にか、同じ父親の立場として、デビエの考えと、行動に、共振しつつ、観ている私が居ました。
> 私にも、似たような体験を持っているものですから。

アスカパパさんのお嬢様方は、
こんなにもお父様を困らせるような事は、なさらなかったと存じますが、
どの家庭でも、それぞれ色々とありますものね~!

私は「父親」という立場には一生涯なれないので、
デヴィエの奥さんや、娘たちに、自分を投影させたりしました☆

実の父親とは15歳の終わりで別れました。
今の私には、あまりこころ通う事のない・目の前にいる義父よりも
(ご迷惑かもしれませんが・・・)
アスカパパさんを、自分のお父さんのように思わせて頂けたらなぁ~と思っています。

> ユダヤ教に対するmiriさんの、洞察したお考え、感じ入りました。

いえいえお恥ずかしい限りです・・・。
ユダヤ人やユダヤ教はあまり知らないのですが、
若い頃にプロテスタントの教会に通っていて、キリスト教は勉強したので、
色々と思う事もありまして・・・。

> 昔、「日本人とユダヤ人」(「ユダヤ人と日本人」だったかもしれませんが)、というユダヤ人の方が書いた本を読んで、ユダヤ人への理解が高まったことを思い出しました。

なかなか頭では理解しにくいですよね~。
実際「先祖代々、人を憎む」だなんて、日本人にはピンとこないような気がします。

この映画は、でも、日本人でも、ユダヤ人について考えられる、
とても良い作品だと思います☆

ところで今日は「二人 DE ロードショー」だったようです♪
後ほどコメントに行かせてくださいね~!!!
 
 管理者にだけ表示を許可する
 


このブログ内の検索フォームです

私のプロフィールです 

miri

Author:miri
古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

カテゴリです❀

1975年からの記録(記事追加中です)

ネタばれについての、お知らせです。

感想文の中で映画の内容について深く触れている場合は、必ず大きな色文字でお知らせしています。 また、感想文の途中の一部分のみのネタばれの場合は、白抜きの隠し文字(反転で読めます)にしてあります。 ただ、申し訳ありませんがその白隠し文字は携帯(スマホ)では見えてしまいます(ペコリ)。 最後に、2008年以前の文章については、配慮はしてありません(ペコリ)。

« 2019 10  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -