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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


2-773  蘇州の夜

  1. 2010/09/21(火) 23:00:00_
  2. その他の日本人監督作品
  3. _ comment:0
蘇州の夜  1941年12月28日初公開・日本(松竹)と満州映画の合作



↓ 原作本・川口松太郎の著作です。



本





 
.


2010年9月21日(火)  日本映画専門チャンネルを録画して鑑賞しました。

監督 野村浩将
主演 佐野周二(加納医師役)
    李香蘭 (梅蘭役)



感想の前に

「蘇州の夜」が見られるなんて~!!! 信じられない幸運☆
山口淑子さんになってからは、何度もテレビ等でお見かけしたけど(今も90歳で存命中)
李香蘭時代の作品が見られるなんて、思ってもみなかった。

昔、沢口康子主演で、この人のドラマを見て、忘れられない存在になり、
数年前に、上戸彩主演の、別の局のドラマをチラッと見て、がっくり来て、見るのをやめたけど、
どちらにしても、この人の名前は、一生涯忘れられるものではなく、
難しい事は色々と分からないけど、近代アジア史の「生き証人」がいるのだと、
そう思い、私たちがその人から学んだことを、生かさなくては、と思うのです。



感想

佐野周二って、私が知っている限りお爺ちゃん役(少し若くてオジさん役)だったけど
その頃も同世代の男性に比べたら、すっごくオシャレで素敵な人だったけど、
こうして本当に若い時代の作品を見ると、
すーっとした美男子で、本当に見とれちゃう☆
(関口親子の不細工さは、いったい何でだろう???)

彼女は、正直言って、沢口靖子の方が美人だった。
歌は、やっぱりすごくうまいけど・・・。
↓ この画像は、この映画よりはずっと後だと思います。この映画はすっごく若いです。


りこうらん



映画そのものについてですけど、音質・画質がすごく悪くて、残念。
最初に、今残る原版の一番良いモノをデジタルリマスターした、と書いてあったけど、

たとえばフランス映画などは30年代のモノでも、もっともっと美しく、
このヒドさは何だ?と考えた時に、
きっとそれが近代日本と満州の関係そのものを示しているような気がしました。

太平洋戦争に突入する年に作られた映画・・・っていうか、突入直後に公開!!!
戦意高揚の意義深く感じられ、セリフの端々に
「日本が中国に来たのは、欧米から守るため」とか
「日本の医者が、支那の可哀そうな子供を助ける」とか
上から目線の、すっごく今思うといやらしい感覚(当時は素晴らしい考えだったのでしょうけど)

中国人の子供に日本語を教えているし、
高級食堂での公用語は、何と「ドイツ語」!!!
字幕の文語体縦文字、はステキ☆
色々と教科書には載っていないお勉強になりました。

梅蘭が孤児院のようなところで働いているけど、セクシーなチャイナドレスで、変。
もっと労働着のようなモノを着ているのが普通では???

二人の恋物語は、まぁありがちな話だけど、美男美女で、当時は熱狂的に受け入れられたと思う。
そう思いつつ、ありがちなエピソードに彩られ、何となく見ていたら、
好きだと言いながら、お互いの幸せのために、と、お別れする事を決める(付き合ってはいない)
なんじゃこりゃ~?と、当時を想えば、普通なのかな?と。

信じられない終わり方。
でも、思う。
きっと、当時は「個人の幸せではなく、日本のためにどうするのが一番良いのか」
考え、実行してゆくのが、一番正しい生き方だったんだ!

梅蘭は、心に加納を抱いたまま、従兄弟と、皆に祝福される結婚をして、幸せに生きる。
加納は、心で梅蘭の幸せを強く願いながら、中国での医療活動に一生を奉じる。
それが一番良い事、だから、この映画を見た皆さんも、
自分の幸せではなく、戦時の日本にとって一番良い事をしましょう~!と、聞こえる。

本当に恐いと、見終わってから思いました。
この時代、欧米で作られた映画を思えば、日本では満映との国策映画、
勝てるわけないじゃんね~そんな事も分からなかったのか?
きっと映画を作っていた人達には、もう開戦当時から、
この戦争の行方が見えていたと思う。


・・・たくさん、いろんな事を考え、学んだ映画でした。
見られて感謝です☆




*******************************



http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=134607




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