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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


2-670  ゲームの規則

  1. 2010/07/03(土) 23:00:00_
  2. ジャン・ルノワール
  3. _ comment:4
La Regle du Jeu  (ゲームの規則) 1939年・フランス



ゲームの規則




 
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2010年7月3日(土)  500円で買ったDVDを鑑賞しました。

監督 ジャン・ルノワール
主演 マルセル・ダリオ(公爵役) 
    ノラ・グレゴール(その妻クリスチーヌ役)

感想
500円なのに、美しい画像で嬉しい。聞いたことない作品なのに、安くてキレイで嬉しい。

またまた飛行機の関係する映画!
リンドバーグから12年というから1939年ですね!
WWⅡ前の娯楽作品との事、フランス語で飛行場で迎える記者たち、
あの映画(翼よ!あれが巴里の灯だ)と違って、フランス側からだから、フランス語で良かった。

う~ん、夫婦って、1対1だからこそ、良い点と良くない点があるんだろうけど、やっぱり
地球のほとんどの場所で1対1だと言うには意味があるよね?

この映画の舞台の頃は、前世紀末以来続いている、
結婚した人が恋人を持つのがカッコいいと思われている?時代のパリと郊外の話で、
なんというか、一組ならともかく、あの人はこの人妻と、こっちの旦那さんは別の女性と、
この女性はあっちの人の夫と、またこちらの男性は・・・、と、
訳の分からないくらい何組もの、こういう入り組んだ関係を見てしまうと「?」ですよね・・・

でも、ドロドロしてないのは、プラトニックと思われる人が何人もいる(・・・って言うかほぼ全員に近い?)事と
実際の生活面は召使いが全部してくれて(ゴスフォード・パークと同じ)
暇な貴族階級の彼らには、狩りと恋愛沙汰しかする事がなくて、
見ていると「仕方ない奴らだなぁ」という許す感じになってくるからだと思います。


**********


ルノワール監督の作品では「大いなる幻影」の、ほんの数シーンを覚えているのと、
ジャン・ギャバンの「フレンチ・カンカン」は結構全体の流れ等、
可愛いヒロインの顔、ギャバンの仕草、そんなモノを覚えていますが、
その2作品しか見ていないような気がします。
(「ピクニック」という作品をずっと前から見たいのですが、お高くて買えません)

やっぱお父さん(画家のピエール=オ―ギュスト・ルノワール)の血をひいていて、
この作品も、どのシーンをとっても、一枚の絵画になるほど、美しい・・・

デュヴィヴィエ監督との違いは、そんなところかな?
決してデュヴィヴィエ監督の映画がキレイではないという意味ではないけど、

たとえば、狩りのシーン、ウサギを追って、狩人が撃って死ぬところ、あのシーンは、
この監督ならではの、シーンだと思います。

オクターヴ(役名)というちょっと年齢の高い人が、素敵な感じがしていたら、
その人が監督自身でビックリしました
ちょっと太めで、おじさまで、ガックリもしたけど、なんというか温かさも感じて良かった。
(DVDの画像の後列右から二人目の男性です)


**********


主人公の公爵は、どこまでいっても貴族で、妻のよそ見も(それも一人ではない)、
最後前に、森番が自分の妻の浮気相手と間違えて、
公爵夫人の浮気相手?を「殺してしまった」のを、ものの見事に事故で済ませて、
丸く収めるところも、どこまでも貴族で、ふーんっていう感じ。

この時代などのフランスも、結局は人は人間で、一人ひとり違って
召使たちの心も面白かったし、ゲーム(浮気?)にも規則がある、という言葉が何回も出てきたけど、
現代にも通じる、普遍的な問題も絡めて、見て良かった作品です。




再見時感想はこちら  →  ゲームの規則(39・仏) ・・・ 2-670




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comment

こんにちは。

  1. 2011/06/29(水) 15:26:51 |
  2. URL |
  3. アスカパパ
  4. [ 編集 ]
コメント&TBありがとうございます。

ルノワールらしさが横溢した佳品でしたね。
miriさんと概ね感想がシンクロして嬉しい気分です。

>またまた飛行機の関係する映画!リンドバーグから12年というから1939年ですね!

これこそ全くシンクロナイズ!。私もmiriさんと同じように、その年を計算していました。(笑)

>訳の分からないくらい何組もの、こういう入り組んだ関係を見てしまうと「?」ですよね・・・

監督が最初に「これは娯楽作品である」と断っていたからでしょうか?、私はあまり気にせずに見ました。

>でも、ドロドロしてないのは、プラトニックと思われる人が何人もいる(・・・って言うかほぼ全員に近い?)事と(以下略)

同感です。

>たとえば、狩りのシーン、ウサギを追って、狩人が撃って死ぬところ、あのシーンは、
この監督ならではの、シーンだと思います。

私は書いた後で、狩りのことについて書こうと思っていたのに、書き忘れたことに気付きました。
miriさんが代わりに書いて頂きました。
ちょっと残酷に思ったショットがありましたけど、まぁ、あの時代のブルジョア社会の楽しみだったのですね。ほかの映画でも狩りのシーンはよく出てきますね。

オクターヴ(役名)というちょっと年齢の高い人が、素敵な感じがしていたら、(以下略)

ちょっと太めと、暖かそうな雰囲気。
確かにそうでしたね。

アスカパパさん、こんにちは☆

  1. 2011/06/29(水) 16:34:50 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
こちらこそ、コメントとTBを有難うございます☆

> ルノワールらしさが横溢した佳品でしたね。
> miriさんと概ね感想がシンクロして嬉しい気分です。

ハイ、私も僭越ながらそう思っていました。
有難うございます☆

> >またまた飛行機の関係する映画!リンドバーグから12年というから1939年ですね!
> これこそ全くシンクロナイズ!。私もmiriさんと同じように、その年を計算していました。(笑)

えぇ、本当に嬉しいです♪

> >訳の分からないくらい何組もの、こういう入り組んだ関係を見てしまうと「?」ですよね・・・
> 監督が最初に「これは娯楽作品である」と断っていたからでしょうか?、私はあまり気にせずに見ました。

何と言うか、ビックリ仰天でしたので・・・。

> >でも、ドロドロしてないのは、プラトニックと思われる人が何人もいる(・・・って言うかほぼ全員に近い?)事と(以下略)
> 同感です。

やっぱりこれはお昼のメロドラマとは違いますよね~。
摩訶不思議な貴族社会の遊び(プラトニックが多い)なのでしょうね~???

> >たとえば、狩りのシーン、ウサギを追って、狩人が撃って死ぬところ、あのシーンは、
> この監督ならではの、シーンだと思います。
> 私は書いた後で、狩りのことについて書こうと思っていたのに、書き忘れたことに気付きました。
> miriさんが代わりに書いて頂きました。
> ちょっと残酷に思ったショットがありましたけど、まぁ、あの時代のブルジョア社会の楽しみだったのですね。ほかの映画でも狩りのシーンはよく出てきますね。

狩りと恋愛沙汰しかする事なくて、人間の屑、みたいな感じも受けますが、
まぁ映画の世界ですし、面白く見ていれば良いような気もしました☆

> オクターヴ(役名)というちょっと年齢の高い人が、素敵な感じがしていたら、(以下略)
> ちょっと太めと、暖かそうな雰囲気。
> 確かにそうでしたね。

そうですね~。
ルノワール監督ですが、一応5大監督(4大監督)の一名ですが、
私は一昨年以降、映画をたくさん見るようになって思うのですが、

古今東西、全部の監督さんの中で、
ジャン・ルノワール監督が、私の中では一番星になりました。
一番大好きで、一番尊敬しています。

他のいろんな監督さんの名前も浮かぶけれども、
亡命して、反戦映画撮って、帰国が遅れて、一応フランスにも戻ったけれども、最後はハリウッドで・・・と、
監督の人生そのものが、あの戦争に翻弄されたと思い、

もしも戦争がなければ、ずっとフランスで、フランス語の作品しか撮らなかったでしょうし、
英語の映画も、インドが舞台の映画も、そしてやっと帰国したフランスの映画も、

もちろん戦前の映画も、
見れば見るほど、知れば知るほど、この人が私の映画の神様(監督版)と思えるのです。

長々失礼いたしました。

今でも通じますよね

  1. 2012/04/13(金) 16:53:56 |
  2. URL |
  3. マミイ
  4. [ 編集 ]
miriさん、こんにちは。
フランス映画史の本を読んで一番観てみたい!と思ったのがこの映画でした。
ルノワール監督作品を観るのは初めてです。

>現代にも通じる、普遍的な問題も絡めて、見て良かった作品です。
浮気しまくりだし、召使がいたりと何から何まで今と全然違うのに
人生の縮図というか、今でも通じるものがあるなぁと思いました。
人間の本質はこの頃と変わっていないのかもしれませんね。

ドロドロしていない・・・本当ですよね。
人間関係も何もかもアッサリと描かれていました。
それなのに、全然浅くなく、むしろ、とても深みのある作品だと思います。
ルノワール監督は素晴らしい才能をお持ちだと思います。
他のルノワール監督作品も楽しみになってきました。

Re: 今でも通じますよね

  1. 2012/04/13(金) 21:49:37 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
マミイさん、こんばんは☆
コメントを有難うございます☆

> フランス映画史の本を読んで一番観てみたい!と思ったのがこの映画でした。
> ルノワール監督作品を観るのは初めてです。

あの本・・・ヨダレが・・・あぁ~ごめんなさい☆
ルノワール初見ですか?それはそれは・・・。

> >現代にも通じる、普遍的な問題も絡めて、見て良かった作品です。
> 浮気しまくりだし、召使がいたりと何から何まで今と全然違うのに
> 人生の縮図というか、今でも通じるものがあるなぁと思いました。
> 人間の本質はこの頃と変わっていないのかもしれませんね。

そうですね~表面上は全然違うけど、
実は同じではないかな~?と思うところが多かったので、
マミイさんのお言葉、嬉しいです!

> ドロドロしていない・・・本当ですよね。
> 人間関係も何もかもアッサリと描かれていました。
> それなのに、全然浅くなく、むしろ、とても深みのある作品だと思います。

そうですね、説明しにくいですよね~。
でもホントに結構深いですよね♪

> ルノワール監督は素晴らしい才能をお持ちだと思います。
> 他のルノワール監督作品も楽しみになってきました。

多分、私は古今東西、全部の監督の中で、ジャン・ルノワールが一番だと思っています。
好きとか言うと色々とあるので違うのですが、
凄い監督だと思っています。

マミイさんも、お楽しみくださいませね~。
後ほど、お邪魔いたします☆
 
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Author:miri
古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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