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映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


2-592  めまい

  1. 2010/04/27(火) 23:00:00_
  2. アルフレッド・ヒッチコック
  3. _ comment:4
VERTIGO  (めまい)  1958年・アメリカ



めまい





 

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2010年4月27日(火)  BSNHKを録画したモノを鑑賞しました

監督 アルフレッド・ヒッチコック
主演 ジェームス・スチュワート(ジョン役) / キム・ノヴァック(マデリン役)

感想
ヒッチさんが他界されて、30年、1980年4月28日・・・。
その時も各局、オンエアの予定を替えて、ヒッチさんの作品をいくつもいくつも鑑賞しました。
当時はアナログ放送、今回はBSハイビジョンで、ものすごく映像がキレイ!年月の隔たりを感じます☆



ココからは完全にネタばれなので、この作品を見ていなくて、今後見る予定の人は読まない方が良いと思います☆



感想としては、見終わってしまえば、なんというか、いまひとつの作品で、ちょっとガッカリ。

良かった点は、
ちょっと前にヒッチ特集でやっていたカメラワーク、有名な階段のめまいを起こすシーンや、
アニメ風の夢の中の極彩色の世界や、プロローグの部分、
緑色の光に浮かぶジュディの横顔のシーン、髪をアップにして洗面所から出てきた時のシーン、
花屋さんを覗く鏡のシーン、ヘタな尾行のちょっとイラつくシーン、
ジュディの独白の部分、ラストのシスターが出てくるところ、一番最初のトラウマになったシーン、などなど、
映画的手法や、ヒッチさんらしい演出の数々、それは素晴らしかったです。

主演の二人の演技も下手ではなく、まぁ良いし、
段々おかしくなってゆくジョン
(マデリンを好きになるところも、死の責任を感じてうつ病になるところも、ジュディをマデリンに変えてゆくところも)
を演じたジェームス・スチュワートも、
彼女の二人の女性・・・特にジュディが自分が危険と分かっていても彼と離れられないそんな演技が、特に良いキム・ノヴァックも。

けれども、上記に挙げた良い点をいくつ数えても、
私にとってこの作品は「ちょっとガッカリ」です。
映画的手法等の素晴らしさに反して、話の内容が「ヘン」だからです。


重箱の隅をつつくような発言ですが、どうしても気になって仕方ないのです。

1・元々、ジュディが愛人だったのかどうかの説明が一切ないのが気になります。

2・ジュディが愛人だった場合に、妻とそっくりの愛人なんて、夫が欲しがるわけないし、
  たとえ夫がそういう愛人を欲しがっても、自分が相手の妻とそっくりだと知れば、普通の女性は愛人をやめると思う。

3・ジュディが愛人だった場合も、愛人でなかった場合も、
  妻を亡きものにした後、誰にも分からないように、二人で遠くへ行けたはずだし、
  もし棄てられるにしても、大金をせしめることができ、同じ町に住んでデパートの店員など続けるわけがないし、
  相手の犯罪の証拠を自分が持っているのだから、主導権は自分にあるはずです。

4・町に残ってジョンに見つけてほしかったのか?と思っても、殺人の片棒を担ぐのってそんなに軽いわけないですよね?

5・そして一番おかしいのは、教会の塔の上で2人が隠れていたと言うが、普通、警察が隅々まで探すから、
  あの場合、教会の人間に見つからずに逃げられるのは、下に居たジョンがやっとで、彼ら二人には不可能だから、
  教会の人間か、警察に必ず見つかっていたはず。

6・もともと、妻の行動範囲などを、夫が完全に把握できるのだろうか?
  ジュディがマデリンになっていた時に、妻はずっと家にじっとしていたのか?

7・ミッジさんがいるのに、そういうさりげない愛には振り向きもせずに、
  キレイなだけで、2・3日で、しかも友だちの奥さんと「愛してる」なんて言ってキスまでする関係になれるのか~???

8・また、ジュディも愛人だった場合、演技以外でそんなになれるか?

9・マキトリックホテルの窓から姿を表わせた理由は?合鍵???

10・・・・あと、まぁいろいろと気に入らなかった。

そして、極めつけ!ラストシーンが「はっ?」て感じで
これで3人、自分の見ている前から落ちて死んで、彼のトラウマはますます???ミッジさんの出番???
ヘンな話~~!!!

昨年映画を再び沢山見るようになってからは、ヒッチさんの初見作品は、全部、その場では良くても(その場で良くない作品もあった)
終わったあとでは「だから何?」とか思う作品が多く、何だか、悲しい・・・。





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comment

こんにちは。

  1. 2010/05/05(水) 16:44:01 |
  2. URL |
  3. アスカパパ
  4. [ 編集 ]
miriさん、鋭いです。
現在の私は、この映画の記憶が薄れていますので、miriさんが箇条書きに列記された各項目について、完全に思い出せないのが残念ですが、miriさんの
>9・マキトリックホテルの窓から姿を表わせた理由は?合鍵???
は、トラックバックさせて頂いた中で、私も同じ事を言っていたのではないか?と思います。
突っ込みどころは、確かにありましたね。この映画は、私が観たヒッチコック映画29本中の第17位でしたから、中の下ぐらいかもしれません。

アスカパパさん、こんばんは☆

  1. 2010/05/05(水) 22:25:35 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
いつもコメントとトラックバックを有難うございます☆

> >9・マキトリックホテルの窓から姿を表わせた理由は?合鍵???
> は、トラックバックさせて頂いた中で、私も同じ事を言っていたのではないか?と思います。
> 突っ込みどころは、確かにありましたね。この映画は、私が観たヒッチコック映画29本中の第17位でしたから、中の下ぐらいかもしれません。

ハイ、トラックバックの記事を読ませてもらいました。
同じ事ですね!!!
順位の方も見ていまして、17位・・・中の下かしら?と思っていたので、その通りだったのですね!!!

今回のハイビジョン特集について、また後日アップしようと思っています。
その時はまた、宜しくお願いします。

あと、芽かきの事、有難うございます!
嬉しいです!
それをするのが、心が痛んでもいたので、しなくても良いと仰ってくださり、本当に有難う~~♪

連休も終わりですが、私たちはお互い毎日変わらずですね、これからも宜しくお願いします。

毎日、暑いですね

  1. 2015/04/29(水) 19:46:41 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
 miriさん、こんばんは

今、観たばかりですが、僕は結構良かったです。(笑)

1>彼女は「道具」だと思いました、肉体関係は有ったと思いますが、愛人ではないと思います。
2>彼女は田舎から出てきて貧しく金が欲しかった、旦那はマトモじゃなくなった奥さんと別れたかった(離婚では財産の問題が有るから死んで欲しかった)、両者の利害一致が、この話の出発点だと思います。
3、4>街を離れなかったのは若干ご都合主義(多分、見つけて欲しいという潜在願望が有ったのでしょう)。共犯の二人は2で書いたように利害関係で結ばれてるだけだから、一緒に逃げる必然はないと思います。
 「ゆすり」の件は、まだホテル暮らしする金が有ったから。ジョンに出会わず金が無くなれば、したでしょう。
 でも共犯の悪夢は有って(何時、主犯が自分を殺しに来るか)、それがラストに繋がってるのだと思いました。
5>ジョンが逃げられたのなら、あの二人も逃げられたのでは。
 警察が来るまで時間は有るし、修道女達も初めは落ちた現場に集まるでしょう、幾らでも隙は有ると思います。
 5年位前、近くの裏道を走行中20m前に若い女性が落ちて来ましたが、飛び降りたのが4Fからなんて何日も経ってから知りました(自分の残像を解析すると「仰向け」で落ちて来ました、絶対に死ぬつもりだった、後で子供が居る事も知りました。パトカーが来たのは10分過ぎでしたし、飛び降りた場所に行く事もなかったです(口述書取られてる間は))
6>精神障害で家に監禁してたのでしょう。
7>ちょっと彼女の扱いは酷いですね、主役二人は男と女の事だし。
  男の夢想かもですが、結婚はしないけど大人の人だから、又、付かず離れずに戻るんじゃないかと。
9>投げっ放し。(笑)
10>ン十年の間にチラッと見てしまった場面がラストシーンと思い込んでたので、全然違ってて唖然・・・。(笑)

ヒッチさんの中では完成度に粗はあるけど、結構、好きな作品になると思います。

恥ずかしながら、ヒッチコックの有名ドコロで観てないのが結構ありまして、今年のGWは、それらを幾つか観ていこうと思っています。
(この作品は弟に「観てないの?」と呆れられてた作品(笑)、後の予定は「泥棒成金」、「汚名」です) 

Re: 毎日、暑いですね

  1. 2015/04/29(水) 20:13:26 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
鉦鼓亭さん、こんばんは☆
コメントを有難うございます☆
本当に暑いです・・・まだ4月・・・ゾワッ・・・。

> 今、観たばかりですが、僕は結構良かったです。(笑)

なんというか、男性には結構・好感の作品のようですね~?
私の重箱の隅をつついた番号順に書いて頂き、感謝です☆☆☆

> 1>彼女は「道具」だと思いました、肉体関係は有ったと思いますが、愛人ではないと思います。

おぉ~! ハッキリと書きましたね?
そういう点が、男性ウケし、女性ウケしない(?)のでしょうね~?
でも、ハッキリと書いて下さって、スッキリしました。

その一言で全部分かったくらいです(笑)。
「リトル・ランナー」の時と同じですネ、有難う♪

> 2>彼女は田舎から出てきて貧しく金が欲しかった、旦那はマトモじゃなくなった奥さんと別れたかった(離婚では財産の問題が有るから死んで欲しかった)、両者の利害一致が、この話の出発点だと思います。

お金・・・ですね・・・納得です。

> 3、4>街を離れなかったのは若干ご都合主義(多分、見つけて欲しいという潜在願望が有ったのでしょう)。共犯の二人は2で書いたように利害関係で結ばれてるだけだから、一緒に逃げる必然はないと思います。
>  「ゆすり」の件は、まだホテル暮らしする金が有ったから。ジョンに出会わず金が無くなれば、したでしょう。
>  でも共犯の悪夢は有って(何時、主犯が自分を殺しに来るか)、それがラストに繋がってるのだと思いました。

そういう事なのですね~!

> 5>ジョンが逃げられたのなら、あの二人も逃げられたのでは。
>  警察が来るまで時間は有るし、修道女達も初めは落ちた現場に集まるでしょう、幾らでも隙は有ると思います。

ココはちょっと・・・私は運動が苦手でサッサと何事も出来ないので
自分的には考えられません・・・が、実際、犯罪をする人間は
アドレナリン出まくりでしょうから、出来るかもですネ~?と思いました☆

>  5年位前、近くの裏道を走行中20m前に若い女性が落ちて来ましたが、飛び降りたのが4Fからなんて何日も経ってから知りました(自分の残像を解析すると「仰向け」で落ちて来ました、絶対に死ぬつもりだった、後で子供が居る事も知りました。パトカーが来たのは10分過ぎでしたし、飛び降りた場所に行く事もなかったです(口述書取られてる間は))

これは、上記とどう繋がるのかはよく分かりませんが、
凄い経験なさっていますね~やはりスローモーションのように見えたのでしょうか?
きっと、助かったんですよね???

> 6>精神障害で家に監禁してたのでしょう。

ズバリ、斬って下さり、気持ち良いです!

> 7>ちょっと彼女の扱いは酷いですね、主役二人は男と女の事だし。
>   男の夢想かもですが、結婚はしないけど大人の人だから、又、付かず離れずに戻るんじゃないかと。

1~ここまでのご意見で、そうなるべきなのでしょうね~?

> 9>投げっ放し。(笑)

これが一番お気に入りです♪(笑)。

・・・私なりに思ったのですが、
ヒッチさんの作品の多くが今目線で検証されると
「エーッ!?」みたいなそんなバカな系であるのは、

あの方の亡くなるまでは、
一般的にお金持ち以外の普通の家庭ではまだ「録画機」もなく、
もちろんソフトなんてない時代、テレビのオンエアでも
映画館でも、一回見て終りですのでね~

要するに「ドキッとさせてナンボ」の世界だから
けっこう投げて作っていらっしゃったように思いますし、
また、それを許す時代だったのだと思います・・・。

そう思うと、この件は、巻き戻しなど一般人が出来ないからこその
「あれって何だったんだ?」と思うなら、もう一度映画見るしかなく(笑)。。。

そんな感じのように、最近は思っています☆

> 10>ン十年の間にチラッと見てしまった場面がラストシーンと思い込んでたので、全然違ってて唖然・・・。(笑)

チラッと見たのは、もっと良い場面だったのでしょうね~???(笑)
この作品のラストシーンは、もうまるで困りました(笑)。

いつかずっと後でけっこうですので、是非、メル・ブルックスさんの「新・サイコ」
見て下さると嬉しいです・・・笑えなかったらごめんチャイ☆(先に謝っておきます・笑)

> ヒッチさんの中では完成度に粗はあるけど、結構、好きな作品になると思います。

そうですね~あのキムさんの容姿だけでも、ポイント高いと思いますよ~☆☆☆

> 恥ずかしながら、ヒッチコックの有名ドコロで観てないのが結構ありまして、今年のGWは、それらを幾つか観ていこうと思っています。
> (この作品は弟に「観てないの?」と呆れられてた作品(笑)、後の予定は「泥棒成金」、「汚名」です) 

「泥棒成金」は、今の私的にヒッチさんの中で一番好きな作品です♪
「汚名」は今年の2月に見てよく覚えています☆
またお話しいたしましょうネ~!!!

追伸:実はあの作品、私が書かせて頂いたのです。 
自分で見なくてごめんなさい。 
もう迷って迷って困ってしまって、別の作品を見ました。 

鉦鼓亭さんが鑑賞されて記事がアップされて、もう、ビックリ仰天!!! 
嬉しかったです☆ 
いつか良い時期に鑑賞したらコメント書かせて頂きますね~♪


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miri

Author:miri
古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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