映画鑑賞の記録

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5-778  大統領の料理人

  1. 2015/05/14(木) 23:00:00_
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Les Saveurs du palais  (大統領の料理人)  2012年・フランス



大統領の料理人




 
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2015年5月14日(木)  イマジカ

監督 クリスチャン・ヴァンサン
主演 カトリーヌ・フロ

感想
このところ、良いフランス映画づいているので、
この作品も♪と期待したんですけど・・・終わってみれば
なんだか良くなかったというか「既得権益を死守するシェフは意地悪」という
印象が一番強く残り、なんだかなぁ・・・という感じ
で、

それからネットでこの映画の事を色々と調べて、
その良くない印象の意味がちょっと分かりました。

まず、この作品は今現在の話ではなく、1980年代、ミッテラン政権下という事を
ちゃんと書いておいてほしかった。
今現在と違って、80年代は、まだまだ男女同権ではなく
(もちろん、人間としては平等でしたが、シェフの世界は男社会の見本のようなモノでした)
この女性が、どんな状況下でエリゼ宮に居たのかを、ハッキリさせてほしかったです。

次に、原案というヒトは居るけど、原作というのがないので
この本当の実話の人物は、表に出たくなくて
当時と同じ隠して隠して、自分だけの想いにしたいのなら、
映画化を許諾してはなりませぬ。

ものすごく中途半端、映画化するなら、当時言えなかった事も言っちゃって
ぶっちゃけて、そう30年も経ったのだもの、ミッテランさんも天国(地獄?)だし、
その周りの人たちや、意地悪シェフたちも、もう、どうでも良いじゃん!


そんなわけで、話の骨組みがシッカリとしていないから、
演出や、映画の進め方や、役者がほぼ全員良くても、
元の足場が倒れるので、この映画は、
良くない通り一遍の話になってしまったのです。



役者と言えば、モデルがミッテランと知らないで見た、あの大統領は、
只モノではないと、私は一目で見抜きましたら、
なんとまぁ!フランスの高名な学者先生との事、おぉ納得納得☆

ミッテランのでかくてでぶ男とは全然違うけど
(別にミッテランに個人的な恨みはないけど、いまひとつだったのでね・笑)
何か大統領をほうふつとさせる良さを感じたのでした♪

主演の女優さんは「地上5センチの恋心」で好感だったひと、
今回は角度で宮本信子に見えて仕方なく、
モデルがそういう人だからか? ちょっとね~と思うような人物でした、残念☆

南極の描写はすごく良かった。
もちろん、隠してあるので、その辺りも実際は
どこまでどう思っていたのか?は、分からないけど、

南極で働く人の胃袋をつかんだ事や、
オーストラリアの撮影クルーに対する気持ちの変化など、
彼女の役柄の精一杯の心情を演じていたと思います☆

経費節減が、公費、つまり税金だから、という考え方は、
実は今現在からあまりむかしに成立したモノではなく
(広く、誰にでも、という意味です)
80年代なら、不正のない限り、良い食材を、高い値段ででも欲しいと思うのは
普通の事だと、私は思いましたよ~。


というわけで、全体的に良いのだけど、すかすかというか、
現実の人物の想いが反映されていない、

いくらスタッフキャストが努力しても、本人の言いたいことが分からない、
そういう「ものすごく惜しい映画」でした。

もし、現実の人物がこころを開いたなら、映画にしなくて良いから、
フランス国内のテレビシリーズで良いから、
ちゃんとした作品を作って、ミッテラン政権下であった事実を、
彼女が感じた事を、
フランス国民にだけで良いので伝えてほしいと思いました。



2年間、ぼろぼろになった、陽の当らない、報われない仕事、
その、最後の方の言葉(大統領にあてた手紙)だけが、
彼女の本音だと思うから、つまらない、何か一つ足りない、
そんな印象の残る作品になってしまったのだと思いました。

(上記本音をあらわすための映画だから、
大統領が食事をするシーンがないのは、当然です
そのシーンがあれば良かったのに、と思われる方は、きっとお若いのですネ)




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